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Date: Wed, 23 Jun 2004 00:35:08 +0900

Subject: [keystone 8888] 辺野古より。アキさん日記・6月22日
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辺野古より。今日から晋さん日記のほかにアキさんの日記も配信していきます。(晋)

辺野古の座り込みに参加しているアキさんの目で報告してもらいます。この日記の責
任は平良夏芽にあります。
6月22日(火)

 今日は愛農高校のみなさんを始め、多くの人々が辺野古を訪れ、一時はテントから
人が溢れるほどとてもにぎやかな座り込みになった。
 愛農高校のみなさんからは、手作りのキャベツやトマト、きゅうりなどが贈られ、
それらがお披露目されるとみんなから歓声があがった。
 愛農高校のみなさんがとても大切に、愛情をこめて作った野菜。それを大切に辺野
古まで届けてくださったことがうれしい。
 自分たちで作ったものを自分たちで食べるという基本的な人間の営みからかけ離れ
た生活を送っている私にとって、農を営む若い人達を見ているととても考えさせられ
ることがあるなぁと思う。
 それは今日に限った話ではなく、辺野古にいると、色んな方々から畑でとれた野菜
や果物の差し入れがある。そうやって辺野古に届けられるものは、どこか人々の暮ら
しに密着しているのだ。

 自分が口にするものがどこから来たのか、その先が見えないというのが今の社会の
当たり前で、そのことが色んな問題を生んでいると思う。この社会の在り方は、短期
的な利潤だけを求め、環境を破壊していくという今の経済システムに無関係ではな
く、辺野古の基地建設問題にも大いに関係してくるものだと思う。
 辺野古にいると生活のレベルからそういうことを考えさせられることが多い。だか
ら、人間の尊厳をかけた労働や、農業を尊ばない今の社会の中で、愛農高校の取り組
みは素晴らしいと思うし、それが今の経済の在り方を変え、根本的なところで基地建
設阻止の闘いに繋がっていくのではないかと思う。
 私も辺野古での生活の中で、本来の人間の暮らしに密着した色んな知恵や自然を吸
収し、学びながら、辺野古の問題や社会の在り方を考えていきたい。