From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: "キーストーン メーリングリスト" <keystone@list.jca.apc.org>
Date: Thu, 20 May 2004 19:19:41 +0900
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Subject: [keystone 8738] 阻止行動32日目


5月20日(木)
・防衛施設局は来ませんでした。

 台風のため、少し人が少ない中で今日も座り込み行動は続けられています。
どうやら台風がそれるようです。天候も私達の味方をしているように感じます。
 ユタ(沖縄でいう神人)の人が「ニライカナイの神様はあなたたちを守っている。
体に気をつけて続ければ必ず勝利するでしょう。」と言っていました。
自分達の足元を見失わず、続けていくことの大事さを言っているように聞こえまし
た。

 今日の団結弁当はゴーヤーの和え物、てんぷら、チキンの和風和え、白ご飯でし
た。
差し入れで農家の人達が新鮮野菜を持ってきてくれ、炊事場の人達が朝早くからしこ
みをしてくれているのでどんどん豪華になっています。
 おばぁ達が「たまには休んでよー」と炊事場に声をかけると「いいーいいー。わっ
たー達はおばぁに負けないためにやっているんだよー。」と必ずかえす。助け合いの
中で お弁当は作られているので愛情がたっぷり入っています。
クワッチーサビタン。

 午後、団結弁当を食べようと箸をとると、キャンプシュワブ内から「ウーー
−ーー」と5分あまりサイレンが鳴り響きました。方角は弾薬庫。「まさか」と思い
ましたが、もしも、弾薬庫から生物化学兵器が漏れ出していたら大変なこと。
 夏芽さんが防衛施設局に問い合わせ、私は基地の方角へとバイクを走らせました。
弾薬庫には消防車が来ていて、赤いヘルメットをかぶった米兵達が集まっていまし
た。何かあるのかと見ていると上官からレクチャーを受けていました。
 帰ってくると夏芽さんから「防災訓練と確認がとれた」と話を聞きました。
 良かった、辺野古は過去、実際に毒ガスが漏れ、大きな被害をうけたことがある。
それを思うとぞっとする。

 ひと段落して事務所でお昼寝をしようとするとおばぁ達が集まってきました。
5分と立たないうちにおばぁ達の声にたたき起こされます。
半分寝ながらおばぁの声に耳を傾けていると、92歳のヨシおばぁがこんな話をして
いました。
「あのねー、酒をあびる人いるでしょう。タバコを浴びる人もいるでしょう。皆ねぇ
魂に傷を負っているんだよ。わったーも一本ぐらい吸うけれどね。やっぱり魂に傷を
持っているわけさ。それが人間だよぉ。」という。
 おばぁ達はポロッとすごい話をします。
 帰り際、ゆんたくをしながら相撲を見ていると朝青龍が負けた話になりました。
たえさんが「あんたたち!!相撲とりなさい!今のうちに練習しとけばあの人達がき
たときにはねかえせるさ。」と話す。
 「確かに腹だけ相撲とりはいるけれどねぇ。」と一同。
腹だけって・・・どんなよぉ。