From: "辺野古命を守る会" <henoko@f5.dion.ne.jp>
To: <"Undisclosed-Recipient:;;"@mx-list.jca.ne.jp>
Date: Fri, 17 Dec 2004 18:09:07 +0900

Subject: [keystone 10047] 阻止行動日誌242日目。富田晋。
X-BeenThere: keystone@list.jca.apc.org

12月16日(木)
・防衛施設局による違法な強行調査に対して阻止行動を行いました。

昨日と同じく早朝から海上には阻止船がぞくぞくと集まってきました。
前のように「阻止船」と言うよりも今や「阻止船団」といった感じです。
嘉陽のおじぃの漁港で「エイエイオォォォーーー!!!」の声が響きます。あわせて
私達も「エイエイオォォォーーー!!!」今日も頑張るぞ!!!
各船には「新基地建設反対」の旗がはためいています。そんな船が海上を行き来して
います。
防衛施設局は今日も外洋の調査を行い、リーフ内では警戒船が一隻で偵察に来ていま
した。午前中に「安全点検のために一度やぐらに上らせてほしい。」との申し出が防
衛施設局側からありました。安全の確保の面ではお互いに配慮が必要です。そういう
意味で安全点検はしてもらいました。
各ポイントにおいて作業員が2人〜3人上り電灯の確認と赤い旗(作業旗)の確認を
しました。私のいた一番西のポイントでは電灯の一つが切れており取り替えていまし
た。

今日も海人達から色々な話を聞かせていただきました。
「伊勢海老をとっているんだが、まだ始めたばかりの頃はモリで突いていた。伊勢海
老は肉に傷が入るとそこからゼラチン状のものが吹き出てうまみも新鮮さも逃げてし
まう。そうすっと値段も下がるわけさね。今は生きたままとれるように工夫している
よ。」と海人。
「へぇー。どのくらいの深さの場所でやっているのですか?」
「うーーん。えびは5メートルの所にもいるし、20メートルのところにもいるよ。
えびっつーのは結構おばかでな。一回とろうとして失敗すると逃げるさな。でも少し
いったところでボーっとしているから以外に簡単にとれるもんよ。」
「へぇーーー!。」
「やっぱしなうまい魚ほど逃げるのが早い。でも海は宝の山。恵みの山。それを潰す
なんて許せんな。」
生活がそこにある。それを潰させない。そのことに本気になった人は負けない。どん
な理屈で「国防」やら「国益」やらを並べたとしても「この海を潰すことは許さな
い。」その一点だけです。
この辺野古で起こっていることは「生活者と生活者の闘い」ではなく、「日本政府と
生活者との闘い」です。
今、現場で作業員として働いている人たちの悲鳴をこの国はどう受け止めるのだろ
う。国は仕事を人質に利用して作業員達に基地建設を強要しているだけです。この国
を変えなければいけません。こんな仕事を沖縄に押し付けるこの国を。
海人達が語る言葉は本当に大切なものは何か、守らなければならないことは何かを奇
麗事でなく語っています。とても感動しました。

今日も完全にリーフ内での作業を止めました!!!
台風27号のために中城湾港に戻っている作業台船はリーフ上(水深25メートル以
内)のボーリングやぐらスパット台船を組み立て作業台船の上に乗っけた状態で停泊
しています。いつ来るのか分からない状況が続いています。
明日は今週最後の決戦です。防衛施設局はこの4日間まったく作業が出来ていませ
ん。「海人達が来た」状況の中で海人達に手を出すということは沖縄人への挑戦であ
ることは防衛施設局も十分に分かっているはずです。しかし、面子のかかっている防
衛施設局は手を出してきます。強行すればするほど自分達の首を絞めていくことを防
衛施設局は分かって辺野古から手を退くべきです。
明日、来るのであれば海人達の手も借り最大の力で止めて見せます!!!

「この海にくいが打たれればモズクが作れなくなる。」(宜野座の海人)「心にくい
は打てない。」(砂川闘争の言葉)「貧乏人には貧乏人なりの闘い方がある。」(命
を守る会代表・金城祐治さん)
私達は負けない、負けていない。基地建設はさせない!!!