[表題]放射能兵器・劣化ウラン――核の戦場、ウラン汚染地帯
[出版](株)技術と人間
[価格]2500円
はじめに
第1章 危険な劣化ウラン弾
劣化ウラン兵器の危険性
劣化ウラン弾使用地域に共通する疾病
劣化ウランに関係した地区
医学的・科学的に分かっていること
劣化ウラン弾の環境への影響
イラク取材記
20世紀最後の戦争「セルビア大空襲」
第2章 劣化ウラン弾とは(劣化ウランの軍事転用)
ヨーロッパ冬・2000年12月
戦争で使われる劣化ウラン
新型兵器の実験場・2001年10月アフガン
戦場の劣化ウラン兵器
他の劣化ウラン兵器関連事例
鳥島での劣化ウラン弾射撃事件
第3章 核燃料サイクルと劣化ウラン
ウランのもたらす災い
原子力政策と劣化ウラン
劣化ウランを法的にみると
劣化ウラン兵器と人権小委員会
第4章 身近にあらわれる劣化ウラン
岡山県玉野市
航空機の劣化ウラン部品
航空機事故と劣化ウラン
劣化ウランが被曝をふやす
様々な劣化ウラン製品
「核のゴミ」は「核のゴミ入れ」に
リサイクル金属に入り込む劣化ウラン
劣化ウラン兵器と回収ウラン
再びアフガン戦争
第5章 劣化ウランおよび劣化ウラン兵器廃絶運動
米軍基地のあるところ
世界に拡がる劣化ウラン兵器廃絶運動
国を越えて手をつなぐ劣化ウラン廃絶運動
反劣化ウラン兵器国際会議・マンチェスター2000年11月
反対運動の拡がり
おわりに
<参考資料>
●劣化ウラン弾薬きょう流出に関する質問主意書(参議院議員・照屋寛徳 2000.12.8)
●同上答弁書(国務大臣・中川秀直 2000.8.25)
●関西電力によるアメリカへの劣化ウランの無償譲渡に関する質問主意書(衆議院議員・北川れん子 2001.6.14)
●同上答弁書(内閣総理大臣・小泉純一郎 2001.7.10)
●今後の日本外交・防衛問題及び有事法制に関する質問主意書抜粋(衆議院議員・楢崎欣也 2001.2.6)
●同上答弁書抜粋(内閣総理大臣・森喜朗 2001.3.31)
●第151回国会・安全保障委員会議事録抜粋(劣化ウラン問題に対する日本の対応について 2001.6.14)
●第153回国会・沖縄及び北方問題に関する特別委員会議事録抜粋(劣化ウラン兵器廃絶について 2001.11.21)
●第154回国会・沖縄及び北方問題に関する特別委員会議事録抜粋(劣化ウランの回収について 2001.3.18)
●第155回国会・衆議院予算委員会議事録抜粋(劣化ウラン被害救済について 2002.10.24)
●第155回国会・安全保障委員会議事録抜粋(劣化ウラン被害を受けたイラクの子どもに対する人道支援について 2002.11.8)
●第155回国会・衆議院予算委員会議事録抜粋(テロ特措法とイラク問題について 2002.12.2)
関連団体ウェブサイト
伊藤政子(いとう まさこ)
1949年生まれ。劣化ウラン廃絶国際会議に報告をするなどの体験あり。「アラブの子どもとなかよくする会」代表。イラクおよびその周辺国への救援活動を続け、訪問すること多数。著書は「たった一人が世界を変える(共同執筆)」「子どもの世界が見える本」など、
新倉修(にいくら おさむ)
1949年生まれ。青山学院大学教授(法学部)。日本国際法律家協会事務局長・国際民主法律家協会事務局次長。国連人権小委員会での劣化ウラン関連特別報告者を補佐する。著書は「アメリカの戦争犯罪(箱書房)」、「刑法マテリアルズ(柏書房)」など。
野村修身(のむら おさみ)
1941年生まれ。専門の省エネルギー研究から派生して、原子力発電に代表される大量生産大量消費の社会政策を批判し、生活環境の健全化に取り組む。電磁波間題市民研究会・代表。工学博士。著書は「不法なプルトニウム同盟(たんぽぽ舎)」「劣化ウラン弾(日本評論社)など。
藤田祐幸(ふじた ゆうこう)
1942年生まれ。慶応義塾大学物理学教室助教授(物理学)。世界の原子力政策に反対し、原子力に頼らない世の中をめざして活動。著書は「脱原発エネルギー計画(高文研)」「知られざる原発被曝労働(岩波ブックレット)」など。
森住卓(もりずみ たかし)
1951年生まれ。フォトジャーナリスト。世界紛争地に精力的に訪問し、戦争の実状を伝える。日本ジャーナリスト会議特別賞、平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞など。著書は「セミパラテンスク草原の民・核汚染の50年」「イラク・湾岸戦争の子どもたちjなど。
矢ケ崎克馬(やがさき かつま)
1943年生まれ。琉球大学教授(理学部)。物性物理学。理学博士。鳥島劣化ウラン弾誤射事件調査にかかわる。著書は「放射能兵器・劣化ウラン弾(平和運動、1997年7月号)」など。
山崎久隆(やまざき ひさたか)
1959年生まれ。劣化ウラン研究会・代表。ノーニュクスプラザ・たんぽぽ舎運営委員。著書は「原発事故から身を守る(第一書林)共著」、連載「劣化ウラン弾を糾弾する(技術と人間2002年)」ほか。