長崎の地域ネットワーク「核兵器廃絶2000年運動長崎市民会議」は、1月29日の結成集会で、次のアピールを採択し、世界に発信しました。

〜長崎の被爆者と市民、内外のNGO、非核自治体の皆様へのアピール〜

「核兵器廃絶地球市民集会」の成功をめざして

 新しい千年紀、そして20世紀最後の年を迎えました。
 あの原爆地獄をくぐり抜け、戦争も核兵器もない世界を子や孫に手渡したい、「長崎を最後の被爆地に!」という私たちの思いはますます切実です。
 一昨年5月、インド・パキスタン両国の相次ぐ核実験、そして米口両国による臨界前核実験の強行によって、世界の核危機は再び深まってまいりました。
 今年4月には、核不拡散条約(NPT)再検討会議が始まるというのに、まだ包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准さえなかなか進んでいません。このままでは、一年後に始まる21世紀に重大な禍根を残すことになるでしょう。
 しかし、人類の歴史が示しているように、19世紀には奴隷制度が、そして20世紀には植民地主義、アパルトヘイトがなくなり、対人地雷、生物・化学兵器などが、次々に廃止に向かっています.どうして核兵器だけが廃絶不可能だといえるでしょうか。
 昨年の国運総会では、ブラジル、エジプト、アイルランド、メキシコ、ニュージーランド、南アフリカ、スウェーデンの7カ国からなる「新アジェンダ運合」による核兵器廃絶提案が出され、国際世論の強い支持を得ました。これは、核兵器国に明確な核兵器廃絶への誓約と実質的な核軍縮措置の履行を迫り、非核21世紀実現への確かな展望を提示するものでした。
 人間の手で作られたものが、人間の手で無くせないはずはありません。20世紀が生みだした人類最大の負の遺産を、何としても20世紀のうちに精算するために、国際的なNGOネツトワーク「アボリション2000」の運動と連携して、すでに日本でも「核兵器廃絶2000年キャンペーン」、「2000人アピール」運動が展間され、全国各地に新しい核兵器廃絶ネットワークが生まれつつあります.
 私たちは今日、ここに「核兵器廃絶2000年長崎市民会議」を結成し、さらに長崎市・県とも共同して、今年11月、長崎で「核兵器廃絶地球市民集会」を開催することを決意しました。これは何よりも、核兵器廃絶への被爆国日本、とりわけ被爆地長崎市民の歴史的使命感によるものです。
 私たちは、核兵器廃絶をねがう日本と世界の市民・NGO、非核自治体の皆様に訴えます。一人ひとりの市民としての自覚のもと、思想信条や党派の違い、世代の違いをこえて、共に立ち上がりましょう!
 国連ミレニアム総会に核兵器廃絶の声を響かせるために!そして、長崎を人類最後の被爆地にするために!

            2000年1月29日                              

核兵器廃絶2000年長崎市民会議結成集会

※上記アピールおよび「核兵器廃絶2000年長崎市民会議」に関する問い合わせは、

核兵器廃絶2000年長崎市民会議
Tel: 095-848-6003 Fax: 095-848-6037 
〒852-810 長崎市目覚町25-5 長崎平和研究所気付


地球市民集会ナガサキに関するお問い合わせは

長崎市平和推進室
Tel: 095-844-9923
e-mail:gca.naga@viola.ocn.ne.jp
URL: http://www3.ocn.ne.jp/~gca.naga


 

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