【山口泉ウェブサイト】
YAMAGUCHI IZUMI's Website



Por Unio de Respublikoj de Animoj




[2015年6月26日*更新]




【最新作・最近の活動】



記者会見

「戦後」70年・沖縄「慰霊の日」と、
日本「民衆表現」の現在


第21回「小諸・藤村文学賞」
最終銓衡結果・発表
入選作品・講評


(2015年6月23日・長野県小諸市「中棚荘」)

書 評

「普遍」と「全体」を希求する批評精神


平敷武蕉『文学批評の音域と思想』 (出版舎 Mugen)

(『琉球新報』2015年6月14日付「読書」面)



エッセイ

自らの命を横領されないために


A・ワイル教授らの
「統合医療」シンポジウムに参加して


(「週刊金曜日」2015年6月5日号=1042号)



ラジオ出演

FMコザ
『ひとの輪チャンネルリターンズ』
2015年6月3日(水)15時〜16時

NPO「オーロラ自由会議」のこと。
23年目に入った絵本『さだ子と千羽づる』朗読、
東京電力・福島第1原発事故をめぐる講演等、
さまざまな活動の紹介を
代表理事の遠藤京子さんとともに、
沖縄市市民活動交流センターの
Mさん・Iさんの進行で----。

エッセイ

静謐な糾問、沸騰する抵抗


映画評
『泥の花----名護市民・辺野古の記録』
(2014年/輿石正監督/じんぶん企画)

(「週刊金曜日」2015年5月29日号=1041号)



チェロ演奏

金城実『辺野古彫刻展』
《止めよう! 辺野古新基地建設県民大会》特別展示にて


2015年5月17日(日)11時--15時
那覇・セルラースタジアム




『沖縄タイムス』2015年4月28日付



映画上映+講演+チェロ演奏

記録映画
『チェルノブイリ 28年目の子どもたち』
(2014年/Our Planet TV 制作/43分)


ミニ講演
『チェルノブイリに学ぶ、日本の未来
----いま、沖縄から私たちが問うもの』
(山口泉/作家)
2015年4月19日(日)18時--21時
博物館カフェ『ウミエラ館』



博物館カフェ『ウミエラ館』
NPO「オーロラ自由会議」
共 催















エッセイ

暴圧の国家・日本を問う、魂の連帯


彫刻家・金城実と、沖縄・抵抗の群像

(「週刊金曜日」2015年4月3日号=1034号)



彫刻家・金城実(きんじょう・みのる)は、
1939年、沖縄・浜比嘉(はまひが)島に生まれた。
沖縄戦の凄惨な記憶から、自らの生を歩み始めた彼が、
一切の因襲的なT美術教育Uとは無縁に、
沖縄の歴史と、差別への抵抗の体験そのものから、
まさしく素手で探り当ててきた作品のいずれもが、
この地上で、いまなお
藝術が生成されつづけている事実を示しつづけている。

その金城実が、打ち続く沖縄の苦難に
さらなる表現の深化と展開を見せ、立ち上がった。
昨年初め以来のすべての選挙を通じて示され抜いた沖縄の民意を蹂躙し、
日米の二重植民支配が吹き荒れる辺野古現地に、
「オール沖縄」の闘いに参加する人びとを励ますため、
自作を1体1体、搬入・展示するという、破天荒の企てである。
悪逆を極める暴圧の国家・日本に対する、
藝術と人間の、誇り高い、存在証明として。

かつて、縁あって私は、氏の著書の装幀を引き受けたこともある。
(金城実『神々の笑い』1986年/径書房刊)
私がこれまで30年にわたり、
現代世界で最も重要な美術家と考えてきた表現者についての、
初のエッセイ。
 本稿をきっかけとして、
まとまった金城実論を著しておきたいとも、考えている。




講 演


ポスト・フクシマの日本と世界

沖縄から私たちが問うもの

2015年2月16日・17日
星槎国際高等学校 沖縄学習センター

高校1年生の皆さん(2月16日)、
高校3年生の皆さん(2月17日)を対象に。

劇 評

血を噴く自己剔抉が透視する「希望」

演劇集団「創造」公演『人類館』

(『図書新聞』2015年1月10日号=第3189号=)


講 演

ポスト・フクシマの日本と世界

沖縄から私たちが問うもの

2014年12月3日
星槎国際高等学校 沖縄学習センター

高校2年生の皆さんを対象に。
エッセイ

危機に瀕する世界の
一隅から懸かる虹

選考にたずさわって

2013年度・第19回入選作品の「講評」を併録。
(小諸・藤村文学賞 最優秀作品集
『あたたかき光 2』 小諸市教育委員会 編
2014年11月26日/信濃毎日新聞社 発行)




エッセイ

第2の沖縄戦を阻止するために


〔上〕 政府「国体」存続を装う
(『沖縄タイムス』2014年11月24日「文化」面)
〔中〕 人倫踏みにじる日本の姿
(『沖縄タイムス』2014年11月25日「文化」面)
〔下〕 沖縄の未来 険しくも輝く
(『沖縄タイムス』2014年11月26日「文化」面)




ラジオ出演
沖縄ラジオ(オキラジ=FM)

『うちなーバラエティやんどぅ』


2014年10月22日(水)18時 19時

担当パーソナリティは、民謡歌手の仲間スミ子さん。
沖縄移住の経緯をはじめ、さまざまな話題を、
琉球民謡と地域色豊かなCMを挟みながら     

エッセイ

表現者にとって真の勝利とは何か?


「光州ビエンナーレ事件」の意味するもの

(「週刊金曜日」2014年10月3日号=1010号)



韓国民衆美術の指導的画家・洪成潭(ホン・ソンダム)氏の新作が、
今夏、朴槿恵(バク・クネ)大統領への諷刺を理由に、
光州(クワンヂュ)の国際美術展から拒否された。
世界の注視を集める事態の意味を、
洪氏らと親交を持つ作家・山口泉氏が明らかにする。
〔本記事リードから〕

エッセイ
遙かなる邦(くに)


(『ゆんたく ひんたく』第21号)




NPO「うちなぁぐち会」の年刊誌『ゆんたく ひんたく』第21号に、
『遙かなる邦(くに)』を寄稿。
大半の執筆者が「しまくとぅば」で書かれている雑誌に
ヤマトゥグチの文章で気が引けますが、
昨春の沖縄移住の前後を中心に、琉球弧ヘの思いを綴ったエッセイ。

編集担当の桑江テル子さんから御依頼を受け、
当初、四百字詰原稿用紙換算で40枚ほど用意した草稿を、
最終的に15枚ほどに削減したものです。
「3・11」から現在まで、ともかく空前の決断の沖縄移住について、
いま書き留めておく機会を得たことに感謝。

詳細は、追って御紹介します。


シンポジウム
洪成潭(ホン・ソンダム)『五月版画』『歳月五月』展示にあたって

講 演
徐 勝
(ソ・スン)(立命館大学特任教授)

討 議
梅汀衍
(台湾大學芸術学部版画研究所長)
王墨林(劇作家)
山口泉(作家)
稲葉真以(韓国光云大学助教授)
司 会
李承機
(成功大學副教授)

2014年9月18日(木)14時 17時
(台湾・國立成功大學=台南市=文學講堂)


洪成潭『歳月五月』(セウォル・オウォル)を背に。
朴健
(パク・コン)さん(美術家・ジャーナリスト)撮影。

特別授業

沖縄市立美里中学校
主 催


総合学習・特別授業
ポスト・フクシマと沖縄の未来
きみたちがこれから生きる時代のこと
(50分)
2014年9月16日(金)14時--14時50分
沖縄市立美里中学校 視聴覚室

(詳細は、追って記します)






CD

音訳版
絵本『さだ子と千羽づる』日本語版
SHANTI著/オーロラ自由アトリエ刊)


絵本『さだ子と千羽づる』日本語版。墨字本と音訳版CD。
(製作/テープ版読者会
(発行/オーロラ自由アトリエ)
2014年8月6日、発売
定価 1400円
+税
【サンプル音源試聴】
準備中。
絵本『さだ子と千羽づる』日本語版が、
主として視覚にハンディを持つ人びとのため
『週刊金曜日』や月刊『世界』等の音訳をされてきた
テープ版読者会(東京都杉並区)のお申し出と御尽力により、
「音訳版」CDとなりました。

今回は、立教大学放送研究会のボランティア・チームの皆さんによる吹き込みです。
2年生・3年生、18名の皆さんの朗読は、
真摯な思いがひたひたと伝わってくる、素晴らしい出来栄え。

詳細は、追って御紹介します。

絵本『さだ子と千羽づる』日本語版・音訳CD
(オーロラ自由アトリエ発行)
についての、
お問い合わせ・お申し込みは、
テープ版読者会まで。
〒167-0031 東京都杉並区本天沼3-24-13
電話/ファクシミリ 03-3397-5705
電子メイル tapeban-dokusyakai@tea.ocn.ne.jp

講 評

小諸市・小諸市教育委員会
主 催


講 評
第20回「小諸・藤村文学賞」入選作品・講評


2014年8月21日
ベルウィンこもろ(JA佐久浅間)大ホール

(詳細は、追って記します)



朗読会



今年で21年目を迎えた、
広島・平和記念公園「原爆の子の像」の前での野外朗読会

絵本『さだ子と千羽づる』

SHANTI著/オーロラ自由アトリエ刊)

8月4日(日)
8月5日(月)
8月6日(火)
広島市・平和記念公園「原爆の子」の像の前
(市電「原爆ドーム」停留所前)

有志による朗読と、チェロ伴奏。飛び入り、多数。

参加無料

今年で連続21年目となった、
広島・平和記念公園「原爆の子の像」の前での、
絵本『さだ子と千羽づる』
SHANTI著/オーロラ自由アトリエ刊)
野外朗読会です。

あいにく、この時期としては43年ぶりという
雨の降り続く3日間でしたが、
各地から集まった参加メンバーは意気軒高で、
私は、数十回に及ぶ朗読のあいだ、
伴奏のチェロを弾きつづけました。

一部の報告と写真は、
私のツイッター
https://twitter.com/yamaguchi_izumi

にアップロードしていますが、
余裕ができ次第、
新たな写真も、アップロードを試みるつもりです。


講演会

沖縄県高教組
(沖縄県高等学校障害児学校教職員組合)
主 催

講 演
ポスト・フクシマの日本ファシズムと、
新たな沖縄戦の危機


(写真撮影/佐藤まさ子)
2014年7月25日(金)14時--15時40分
沖縄県 教育福祉会館 大ホール

かねて私が敬意を抱いてきた、沖縄の教育現場の方がたに、
まとまったお話するのは、しかしながら、ほぼ初めてでした。

そこで、東京電力・福島第1原発事故を中心に、
これまで私が語ってきたことと重複する部分もありますが、
基本的には最新の状況に即して、
現在進行中の事態に関して、私見をお伝えしました。

東京電力・福島第1原発事故とは、
人類史にとって何を意味するか? 
なぜ、第2次安倍政権は、
かくも軍国主義ファシズムを加速しなければならないのか? 
いま、沖縄が直面させられている危機の本質は何か?
真のアジア連帯は、
(もしも、それがあり得るとすれば)
いかにして可能となるか?
 ノノ等等に関し、直近の私自身の、高江・辺野古への訪問も踏まえつつ。

当日は、IWJ(Independent Web Journal)が取材・中継してくださり、
講演の全内容は、インターネット上でご覧いただくことができます。


http://iwj.co.jp/wj/open/archives/156847

ただし、無料コンテンツは開始後4分14秒まで。
以後の90分ほどは有料となるようですので、
その点、よろしく御理解のほど、いただければ幸いです。

別URLもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=ICKK8c2RVFI

ノノとはいえ、前述のとおり、
東京電力・福島第1原発事故の概略についても御説明する必要はあるため、
時間の関係からお伝えしきれなかったことは数多く、
本題からすれば、いまだ素描程度の内容で心苦しい思いがしています。

どこかで4時間程度の長尺の企画が可能となれば、
問題の基本的な総体は提示できるのですが。
これについては、 また次の機会を期したいと思います。

講演の本篇終了後、場所を移しての「交流会」の席でも、
本島周辺のみならず、
宮古・八重山方面からいらっしゃっていた高教組評議員の方がたを含め、
積極的な御質問をいただきました。
それにお答えする形で、
講演で割愛せざるを得なかった内容を、
ある程度、補足できたことにも、感謝しています。
いずれも貴重な時間でした。




夏休み・特別企画=朗読と、おはなし
朗 読
絵本『さだ子と千羽づる』
SHANTI著/オーロラ自由アトリエ刊)

おはなし
広島・長崎で起こってきたこと、
いま、日本で起こっていること


2014年7月20日(日)
15時--16時
ジュンク堂書店 那覇店 B1F


朗 読/遠藤京子NPO「オーロラ自由会議」
チェロ伴奏・おはなし/山口泉(作家)




 1945年8月6日、アメリカにより広島に投下された原子爆弾は、
多くの人びとの命を、一瞬にして奪ったばかりではありません。
 3日後の長崎への原爆投下同様、この「人類史上最初の核兵器の実戦使用」は、
その後も現在にまで続くさまざまな苦しみをもたらし、
さらに人類が「核」の脅威にさらされる時代の始まりでもありました。

 1993年から、SHANTI(絵本を通して平和を考えるフェリス女学院大学学生有志)
協力者によって制作され始めたた絵本『さだ子と千羽づる』
(日本語版・朝鮮語版・英語版/オーロラ自由アトリエ刊)は、
被爆後10年を経て、突如、原爆症(白血病)を発症し、亡くなった
実在の少女・佐々木禎子さんを主人公に、
原爆投下に至った日本の歴史から、現在の世界の核状況までを、
子どもたちにも分かりやすい言葉と絵で描いた絵本です。

 1994年の日本語版刊行以来、各マスコミで大きく取り上げられ、
1997年には、3か国語版全体が、第3回「平和・協同ジャーナリスト基金賞」大賞を授賞、
多くの学校・職場・地域で平和教育に活用されるなど、
現在まで、高い評価を得ています。

 佐々木禎子さんの死をきっかけに、広島・平和記念公園に建てられた
「原爆の子の像」の前でも、
『さだ子と千羽づる』は、これまで20年にわたって
毎年、8月4日・5日・6日の3日間、有志による朗読会が行なわれてきました。

 このたび、またやってくる8月6日を前に、
広島はじめ内外各地で多くの人びとの心を揺さぶってきた朗読会が、
 このたび、ジュンク堂書店・那覇店で実現しました。

 併せて、深刻化の一途をたどる福島第1原発事故の現状と、
いま日本が向かいつつある、新たな「戦争のできる国」の危機についても、
問題が、沖縄戦から広島・長崎へと続いた日本の歴史の延長上にあることを、
私(山口泉)が、お話しました。


講演会

博物館カフェ『ウミエラ館』
NPO「オーロラ自由会議」
共 催


講 演
ポスト・フクシマの世界と、
沖縄の現在


(写真提供/「ウミエラ館」)


2014年5月25日(日)14時--17時
博物館カフェ『ウミエラ館』


講演当日のT博物館カフェU「ウミエラ館」正面(2014年5月25日/沖縄市・泡瀬)。



「ウミエラ館」2階・パノラマ窓から、泡瀬干潟を望む(同上)。


私の、この「ウミエラ館」講演
『ポスト・フクシマの世界と、沖縄の現在』     
              録画をご覧になれます。


IWJ特派員KEN子さんによる「ユーストリーム」IWJ-OKINAWA 1
 http://www.ustream.tv/recorded/47996095


いちすけさんによる「ツィキャス」
http://twitcasting.tv/ichisuke18/movie/66336199

5月25日、沖縄市・泡瀬干潟のほとりの
T博物館カフェU《ウミエラ館》での私の講演
『ポスト・フクシマの世界と、沖縄の現在』     
 
    恵まれましたが、
それにしても、あれほど多くの御来場をいただけたとはノノ。
配布資料は《ウミエラ館》の定員50席分、 用意していたのですが、
実際にはその倍以上の方が来てくださり、
長時間の講演に席で御不便をおかけしたこと、
入り切れなかった方もおられたこと、
資料や販売用書籍が不足したこと、恐縮しています。

講演自体は、予定時間を少し超えて話させていただいたのですが、
それでも準備していた全てはお伝えしきれず、
省略した内容が、多多、あります。
これらについては、また次の機会を     
   ーンチュ・ヤマトンチュ、
敬愛する方がた・初めての方がた、
皆さんにお会いでき、とても嬉しい時間でした。

予定原稿や資料で時間の関係から見送ったものばかりでなく、
お話した中でも、より補足して御説明したかった部分が少なからずあるのですが、
これについては、近日中に更新予定の私のブログ
『精神の戒厳令下に』の、今年前半の「日録」でも、
少しずつ言及してゆくつもりです。

おいでいただいた方がた、
主催して下さった方がた、
インターネット中継をしていただい方がた、
この企画に関心をお寄せいただき、
さまざまな形で情報を広めていただいた方がたムム
皆さんに厚くお礼申し上げます。
ほんとうに、ありがとう。

なお「ウミエラ館」のウェブサイトでも、
館長の屋良朝敏さんが、ごていねいなリポートを書いてくださっています。
講演前日、泡瀬干潟に久びさに飛来したミサゴ(V-22・オスプレイではなく!)の見事な写真に始まり、
当日の模様、私の講演の趣旨を、
的確かつ活き活きとまとめていただいたページは、下記に。

http://umierakan.ti-da.net/e6329712.html



『沖縄タイムス』2014年5月31日付。



『沖縄タイムス』に掲載された予告記事。2014年5月22日付。



『琉球新報』 に掲載された予告記事。 2014年5月23日付。




もともと私は、東京電力・福島第1原発事故をめぐっては、
2011年3月11日の発生当初から、
それを日本の国家主義そのものの問題と位置づけ、
日本社会や世界にもたらしている影響について発信してきました。

それらについては、直近の2著
『原子野のバッハ--被曝地・東京の三三〇日』(2012年/勉誠出版刊)
『避難ママ--沖縄に放射能を逃れて』(2013年/オーロラ自由アトリエ刊)
のほか、いままで、
京都(2箇所)・ドイツ(3箇所)・韓国(3箇所)・
沖縄(6箇所)・広島(4箇所)・大阪・台湾等で、
講演・アピール・シンポジウム発表・インタヴュー等を重ねてきています。

しかし今回、発生後3年2箇月以上が経過した時点で、
当初に較べ、その深刻さが重層的に隠蔽されるなか、
いよいよ安倍政権によるファシズムが加速する実情をめぐり、
私自身、東京からの移住後1年3箇月を経た、
沖縄市民の1人として
1月の名護市長選・4月の沖縄市長選以降の展望を含め、
私の認識をお話し、さらに皆さんと交流したいと考えています。

また、沖縄以外の地の方がたにも、
いま、日本の国家主義がその苛烈な圧力を、
最も直接的に振り向けている地からの声として、
ぜひとも、関心をお持ちいただきたいと存じます。
そして、お知り合いにも、
この企画に関してお知らせいただけますなら、
幸甚に存じます。

※ 詳細は、上掲のチラシをご覧ください。



CD

音訳版
『避難ママ----沖縄に放射能を逃れて
(製作/テープ版読者会
(発行/オーロラ自由アトリエ)
2014年3月11日、発売
定価 1400円
+税

音訳版『避難ママ----沖縄に放射能を逃れて』ケース+本体。
【サンプル音源試聴】
Fさん(37歳)----
「3・11」以後の人生が、その前より、
良い人生だったと思いたい
(朗読=門松美栄子さん)
インタヴュー冒頭(本文p.177)
「もはや逃げ場はない」という覚悟(同 上)
東京電力・福島第1原発事故から3年。
すでに東日本はじめ各地に
甚大な健康被害・環境被害をもたらし、
もともと腐敗しきっていた
制度圏Tマス・メディアUの息の根を止め、
さらに、事実をあくまで隠蔽しようとする
日本国家のファシズムを加速させ、
しかも、世界を滅ぼしかねない危機が、
いよいよ強まる、絶望的状況が続いています。

こうしたいま、
昨春、私が6人の女性たちの真摯なお力添えを得て上梓した、
『避難ママ----沖縄に放射能を逃れて』

(詳細は、このindexページの下の方に)
が、
主として視覚にハンディを持つ人びとのため
『週刊金曜日』や月刊『世界』等の音訳をされてきた
テープ版読者会(東京都杉並区)のお申し出と御尽力により、
「音訳版」CDとなりました。

今回の「音訳版」CDには、オリジナルの
書籍版『避難ママ----沖縄に放射能を逃れて』
全篇の朗読・音声説明(6時間09分)のほか、
テープ版読者会製作CDでも初の試みとして、
私(山口泉)自身による、T語り下ろしUの
「音訳版のためのあとがき」(約20分)と、
さらに、テープ版読者会代表のMさん・事務局長のYさんにしていただいた、
私への「著者インタヴュー」(約50分)も併録されています。
(収録=2014年2月24日/於=沖縄市《くすぬち平和文化館》ホール)
総内容・7時間30分に及ぶ1枚です。

今回の企画にあたっては、
「情報格差」のある視覚にハンディを持つ皆さんに、
少しでも、東京電力・福島第1原発事故の実相と、
現状を伝えられればノノとの思いもありましたが、
出来上がってみると、ほかにも、「音訳版」CDには、
さまざまな形と場で、御利用いただける可能性があるような気がしています。

「音訳版」CDならではの
「音訳版のためのあとがき」「著者インタヴュー」を含め、
すでに書籍版『避難ママ----沖縄に放射能を逃れて』
お読みくださっている方がたも、
お手に取ってみていただければ幸いです。

音訳版
『避難ママ----沖縄に放射能を逃れて』
(オーロラ自由アトリエ発行)
についての、
お問い合わせ・お申し込みは、
テープ版読者会まで。
〒167-0031 東京都杉並区本天沼3-24-13
電話/ファクシミリ 03-3397-5705
電子メイル tapeban-dokusyakai@tea.ocn.ne.jp

朗読とおはなし
朗 読
絵本『さだ子と千羽づる』
SHANTI著/オーロラ自由アトリエ刊)
おはなし
広島で起こってきたこと、
いま日本で起こっていること

おはなし・チェロ伴奏
山口泉
(作 家)
朗 読
長谷川千穂
(医 師)
2014年2月11日(火)
10時00分 10時45分
京都《ぶどうの木 保育園》

昨夏、沖縄市の《くすぬち平和文化館》で出会った、
京都《ぶどうの木 保育園》の皆さんノノ。

今回、同園にお招きいただき、行なった
絵本『さだ子と千羽づる』朗読会を含むイベントは、
朗読に赴いた私たち、NPO《オーロラ自由会議》メンバー2人が、
深く胸を打たれる、忘れ難い経験となりました。

詳細は、近く更新する私のブログ『精神の戒厳令下に』で、
改めて御報告します。

読み手を引き受けてくれた、医師・長谷川千穂さんは、
1994年以来、20年にわたって続く、
毎年8月4日 8月6日の広島・平和記念公園「原爆の子の像」前での朗読会にも、
2004年から、毎年、参加しつづけてくれている盟友です。
唯一、
東京電力・福島第1原子力発電所事故による被曝との関係の可能性を視野に入れざるを得ない、甲状腺癌を、
彼女自身が発症し、手術を受けた直後の、昨・2013年を除き----。

子どもたちの心を捉えて離さない、
長谷川さんの温かく包容力に満ちた朗読は、すでに定評のあるところ。
その見事さについては、
小著『原子野のバッハ----被曝地・東京の三三〇日』
第105章 第110章にも記しています。

彼女とのデュオ・ユニットでの絵本『さだ子と千羽づる』朗読は、
名古屋(2011年)、大阪(2013年)に続き、
今回の京都で、3度目となりました。

なお、2013年の大阪・ジュンク堂書店難波店での朗読会と、
私のミニ・レクチャーの模様は、
以下の、IWJ(Internet Web Journal)のサイトで、
ご覧いただくことができます。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/98178
自らの甲状腺癌についての、長谷川さん自身のお話もあります。


写真は2点とも、《ぶどうの木 保育園》の保育士・Mさん撮影。
(オリジナルから、画像サイズを縮小し、画質を落としてあります)


エッセイ
"戦後日本"の果てに
東アジアと「フクシマ」〔下〕

反原発 台湾と連帯探る

(『沖縄タイムス』2013年11月6日付・文化面)

台湾の反核・反原発運動団体TEPU(台湾環境保護聯盟)。
事務所の入口には、旗が掲げられている。(写真・山口泉)


エッセイ
"戦後日本"の果てに
東アジアと「フクシマ」〔中〕

自前の「精神の戒厳令」

(『沖縄タイムス』2013年11月5日付・文化面)

黄榮燦(ホワン・ロンツァン)の墓。
台北市南郊・六張犁
(リョウチャンリ)共同霊園にて。(写真・山口泉)

エッセイ
"戦後日本"の果てに
東アジアと「フクシマ」〔下〕

権力に抗する表現者
韓台の美術家、熱い闘い

(『沖縄タイムス』2013年11月4日付・文化面)

自作『五月版画』を解説する洪成潭(ホン・ソンダム)さん(中央)。
台北・〓嶺街
(クーリンチェ)小劇場にて。(写真・山口泉)
「〓」の文字は「牛」に「古」。

エッセイ
血債の美術が問う、
恥知らずな核加害国の現在
黄榮燦紀念・洪成潭「五月版画」台北展に寄せて

(『週刊金曜日』2013年10月4日号=962号=)

パネルディスカッション
黄榮燦(ホン・ロンツァン)記念
洪成潭
(ホン・ソンダ『五月版画』
臺北展関連・国際企画


(写真・山口泉/2013年9月13日)
司 会
徐 勝
(立命館大学特任教授)
横地 剛
(現代中国語講座世話人代表)
稲葉真以
(光云大学助教授)
王 墨 林
(劇作家)
梅 汀 衍
(臺灣大学芸術学部教授)
山口 泉
(作 家)
洪 成 潭
(画 家)
〔発言順〕


2013年9月14日(土)14:00 17:00
(臺灣 臺北市・二二八紀念館大ホール)

朗読とミニ・レクチャー
《沖縄市 2013 平和月間アクション》

朗 読
絵本『さだ子と千羽づる』
SHANTI (絵本を通して平和を考えるフェリス女学院大学学生有志)
(オーロラ自由アトリエ刊)
朗読・解説/遠藤京子(NPO「オーロラ自由会議」代表理事)
佐藤まさ子(NPO「オーロラ自由会議」理事)
チェロ伴奏/山口泉(作家・NPO「オーロラ自由会議」副代表理事)
ミニ・レクチャー
『ヒロシマ・ナガサキからフクシマへ』
講師/山口泉(作家)
8月31日(土)10時 12時
くすぬち平和文化館
(沖縄市安慶田1丁目29番10号)
ハ入場無料
エッセイ
いま『はだしのゲン』を
真に「守る」とは?
松江市小中学校閲覧制限問題で市教委がT撤回Uの判断
(『週刊金曜日』2013年8月30日号=957号=)

中沢啓治『はだしのゲン』第1巻(汐文社刊)から。
『週刊金曜日』小文のカットとは別に、
本ウェブサイトでの使用に際しても、
汐文社編集部の御厚意により、
転載引用の御許可をいただきました。
記して、謝意を表します。

関連情報
山口泉
2013年8月19日付
日本ペンクラブ宛て・要望書
(今般の松江市教育委員会の
『はだしのゲン』閉架措置問題をめぐって)

〔山口泉ブログ『精神の戒厳令下に』〕反戦・平和(第1信)

朗読と講演
《JUNKU難波・トークセッション》
絵本『さだ子と千羽づる』刊行20周年記念
『避難ママ----沖縄に放射能を逃れて』刊行記念

朗 読
絵本『さだ子と千羽づる』
講 演
東京電力・福島第1原発事故の現在
講演・チェロ伴奏・対話/山口泉(作家)
朗読・対話/長谷川千穂(医師)
質疑応答+サイン会

絵本『さだ子と千羽づる』日本語版刊行以来、
20年にわたり、
8月の広島・平和記念公園「原爆の子の像」の前で、
多くの人びとの魂を揺さぶってきた奇蹟の朗読会が、
いま、JUNKU難波で再現されるノノ。
「ポスト3・11」を生きる意味とは? 
東京電力・福島第1原発事故と、そのもたらした状況の真実。


この企画のすべてを、
生中継・録画・配信していただいた、
IWJ(Internet Web Journal)の動画(1時間26分)。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/98178
(IWJ 関西サポーターのH・Sさん、ありがとうございました)
NPO「オーロラ自由会議」の盟友・長谷川千穂さん(医師)による、
伝説的な朗読と、稀有の談話ノノ。ぜひ、御視聴を。
(私たちの後ろで、絵本・拡大パネルをめくってくださっているのは、
今夏の広島・平和記念公園で初めてお会いした、佐藤基子さん)


8月25日(日)15時 17時
ジュンク堂書店 難波店
(大阪市浪速区湊町1丁目2-3ハマルイト難波ビル)
ハ入場無料

エッセイ
人間の存在証明としての言葉の輝き
第19回『小諸・藤村文学賞』講評

(『第19回 小諸・藤村文学賞 入選作品集』
小諸市/小諸市教育委員会)

エッセイ
広島・長崎の後に福島をもたらしたもの
避難移住地・沖縄の、灼熱の電位の底で

(月刊『ミュージック・マガジン』2013年9月号)

 自らが被曝させられ命を削られている自覚すら持てない大衆に、
まして他国・他民族に対し、
空前の核暴力への受動的加担者であるという意識など、
死ぬまで無縁なのだろう。
そしてこの事情は、沖縄に対しても変わらない。
その他すべての沖縄差別に加えて。

 今年は平和記念公園に先行し、
呉の市民グループに招かれて行なった講演の冒頭で、
私は昨秋撮影した写真とともに、
小橋川さんらのハンストを伝えた。
かくも惨憺たる苦境に置かれながら、なおその自然以上に、
老若男女が輝くばかりに麗しい邦
(くに)

 かつて旅行者として数十度、訪ねたこの地に、
いま避難者として定住しながら、
むしろ私は沖縄を、いよいよ遙かな、
到達不可能なものとして感じている。
実は世界がすでに終焉しているという拭い難い疲労と、
なお一瞬一瞬が皮膚を灼
(や)くような電位の高い緊張の底で。
〔本稿から/一部を抜萃〕


【野外朗読会】

SHANTI
(絵本を通して平和を考えるフェリス女学院大学学生有志)
絵本『さだ子と千羽づる』
(オーロラ自由アトリエ)
刊行20周年記念
SHANTI(絵本を通して平和を考える会)
NPO オーロラ自由会議
オーロラ自由アトリエ


今年の広島・平和記念公園での、
NPO「オーロラ自由会議」・SHANTI(絵本を通して平和を考える会)共同企画
絵本『さだ子と千羽づる』朗読会。
最終日・8月6日の最後の回を取材していただいたIWJの動画(18分33秒)。
出版元オーロラ自由アトリエのサイトの「あらすじ」も添付されています。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/95052
(このサイトの何本かの動画の真ん中にあります)
ラストのSHANTI代表・湯浅佳子さんによる、
胸に迫るスピーチも、ぜひ御視聴を。






(以上5点・写真撮影/佐藤まさ子さん)




以上2点、広島現地で御協力くださった方がたと、参加メンバーとの記念撮影。
詳細は、近く更新予定の山口泉ブログ『精神の戒厳令下に』をご覧ください。


8月4日(日)13時 19時
8月5日(月)8時 19時
8月6日(火)7時 19時
(8時 9時=中断)

広島市・平和記念公園「原爆の子」の像の前
(市電「原爆ドーム」停留所前)
有志による朗読と、チェロ伴奏。飛び入り、多数。
ハ参加無料
【講 演】

広FEC主催・第1回講演企画
東京電力・福島第1原発事故の意味
ヒロシマ・ナガサキ・水俣・チェルノブイリからフクシマへ

8月3日(土)
呉市・広公民館501号室

開場17時00分・開演17時30分
講演/17時50分 20時20分
質疑応答20時20分 20時45分
ハ入場無料(資料代=500円)


(写真/權大成=クォン・デソン=さん撮影)

ハ呉講演・販売資料
(2013年1月18日・デュッセルドルフ講演文字起こし)


エッセイ
「5・18(オ・イルパ」の地が遠望する、
非核アジアの可能性
韓国・光州(クワンヂュ)環境運動連合の招きで、
福島第1原発事故を報告


(『週刊金曜日』2013年7月5日号=950号=)

 東京電力や日本政府の犯罪性は言うまでもない。
だが、福島第1原発事故において私が感ずる問題点の1つは、
大衆の側の「加害責任」の意識の乏しさだ。
アジアや環太平洋地域ノノそれ以前に、
参政権なくこの国に留め置かれた人びとに向けての。

 もっとも、それも当然かもしれない。
為す術もなく被曝を強いられる「被害者」の自覚すらない者が、
まして自らの「加害者」性に思い及ぶはずもないのは。
だから、韓国・光州環境運動連合の招きを受け、
4月23日夜、同地で行なった福島第1原発事故についての講演でも、
私は日本人としてその罪を謝するところから話を始めたのだった。
〔本稿冒頭〕



講演終了後、主催団体の光州環境運動連合や、韓国「緑の党」、関連グループの皆さんと。
前列・左から3人目の男性は、光州環境運動連合・共同議長の林洛平(イ
・ナッピョン)さん。
1980年5月の光州民衆蜂起の際、市民軍を率いて戒厳軍と闘い、落命した
尹祥源(ユン・サンウォン)烈士(ヨルサ)の学友で、同烈士の評伝の著者でもある。
2013年4月23日、光州広域市・錦南路(クムナムノ)の光州YMCAで。
(写真撮影/崔成旭=チォェ・スング
=さん)


講演の翌・4月24日、《勤労挺身隊ハルモニ(お婆さん)と共にする市民の会》事務所で。
戦時中の三菱重工名古屋工場への勤労動員をめぐり、日本政府を相手取っての裁判を続ける、
梁錦徳(ヤン・クムド
)ハルモニ(中央の赤い服の女性)とも、3年ぶりの再会を果たした。
『週刊金曜日』2013年7月5日号=950号=掲載稿のカットにつき、 他の方の説明は、同稿キャプションを参照。
(写真撮影/山口泉)


文学賞銓衡
第19回『小諸・藤村文学賞』銓衡
長野県小諸市と同教育委員会の主催する
『小諸・藤村文学賞』の第19回・最終銓衡会で、座長を務めました。
この詳細は、8月の表彰式および入賞作品集の刊行の時期に     
   関連記事が、下記にあります。

小諸・藤村文学賞:最優秀賞に中村さんら/長野
『毎日新聞』2013年06月19日
http://mainichi.jp/feature/news/20130619ddlk20040056000c.html
藤村文学賞 入選作を発表 小諸 一般の部・長野の女性最優秀賞
『信濃毎日新聞』2013年06月19日
http://www.shinmai.co.jp/news/20130619/KT130618SJI090005000.php



【講 演】

3・11以後をどう生きるか?
『避難ママムム沖縄に放射能を逃れて』
(オーロラ自由アトリエ)
刊行記念

4月29日(月)15時から
ジュンク堂書店 那覇店1F 正面入口・特設会場
(モノレール「美栄橋」駅・徒歩1分)
ハ参加無料



ハ 同・講演会ポスター(ジュンク堂書店那覇店/作成)

【講 演】

韓国《光州環境連合》主催
山口泉
核破局の国・日本から
残された世界を防衛し、
非核アジアを構築するには



2013年4月23日(火)19時 21時30分
韓国・光州広域市 東区錦南路1街 光州YMCA


私の隣は、通訳をお引き受けいただいた、金鏡仁(キム・ギョンイン)さん。
2010年5月に「5・18」30周年を迎えた光州を訪問した際、
地元紙からのインタヴューの通訳として初めてお会いし、
「3・11」前の私の最後の訪韓となった、盟友・全情浩(チォン・ヂォンホ)さんの個展
『庚戌國恥100年企画招待展/「朝鮮のあさ」展』
(2010年11月18日--12月1日/光州ロッテ百貨店ギャラリー)
の際にも、お世話になっている友人で、
尖鋭な問題意識を持つ、新進の日本文学研究者です。
写真撮影は、今回、初めてお会いした俊秀の映像作家・崔成旭(チォェ・スンオク)さん。
なお、全情浩さんのこの展示について書いた私の何篇かの文章については、
このindexページの下の方をご覧ください。
また、2010年5月の光州訪問については、
小文「5・18と8・15の間ムム事件30年後の光州から『戦後日本』へ」
(月刊『世界』2010年10月号/岩波書店)
に、詳しく書いています。
金鏡仁さんや、全情浩さんら光州民衆美術運動の仲間たちも多数、登場します。



エッセイ
いま、ここにある世界破滅の危機から
目を逸らさないために
(丸2年を経た東京電力・福島第一原発事故を、国際輿論に訴える)

(『週刊金曜日』2013年4月19日号=940号=)


ラジオ出演
《おすすめ! この1冊》コーナー
山口泉
『避難ママムム沖縄に放射能を逃れて』
(オーロラ自由アトリエ)

4月18日(木)
RBC(琉球放送)ラジオ『団塊花盛り』

MC:小山康昭アナウンサー
ご案内:ジュンク堂那覇店店長・細井実人さん

エッセイ
死の国からも、なお
語られ得る「希望」はあるか?
24の断章と1篇の序詞

Even from the country of death,
ハ Is there stillメhopeモof which we can speak?ハ

----24 fragments and 1 prologue----


Mansoureh Rahnama, edited
『Project Sunshine for Japan』
Posters, Stories and Poems about Fukushima
フクシマについてのポスター、文集、詩
(2013年3月/published in Dortmund)


ハ 世界15箇国・13言語・42名の文学者・藝術家が寄稿、
ドイツ・ドルトムントで、本年3月に刊行された、国際アンソロジー。


最 新 刊
避 難 マ マ
ハ 沖縄に放射能を逃れて
(オーロラ自由アトリエ)
2月22日、全国配本

装 幀知里永
装 画山口泉
四六判・並製・カバー装・総256頁
定価 1400円 +税
ISBN 978-4-900245-15-0 C0036

愛する者の命は、自分が守ろう!
自分の頭で、考えよう! 
 2011年3月11日、東北地方を襲った巨大地震と大津波により起こった、
東京電力・福島第1原子力発電所の大事故。
放射能汚染から子どもを守りたいと、沖縄へと逃れた女性たちが、
いま、語り始めた。
政府の発表とは裏腹に、なんら収束していない事故の影響下、
「被曝」の不安に苦しみ悩む人たちの役に立てばノノ。
そして、いつか子どもたちが大きくなったとき、
「避難」を決意した前後の気持ちを知ってほしい----。
痛切な思いがほとばしる、稀有のインタヴュー集。
6人の「避難ママ」たちが語るT3・11以後をどう生きるか?U
【本書の内容】
序 詞------世界をうしなった後で
Aさん------出会ってきた子どもたちの命の痛みを背負って
Bさん------危機と困難を経て強まる関係性
Cさん------沖縄のすべてと向き合いながら「避難」を生きたい
Dさん------炉心溶融のさなかの出産から、第二の故郷・沖縄へ
Eさん------「命てんでんこ」の言葉を噛みしめて
Fさん------「3・11」以後の人生が、その前より、良い人生だったと思いたい
終 章------避難とは、究極の「闘い」である
東京電力・福島第1原発事故をきっかけに、
沖縄に母子で自主避難された方がたへのインタヴュー集です。
 私が、昨2012年春以来、現地(沖縄本島)に20回近く赴き、
延べ数十名に及ぶ「母子避難」のお母さんがた----
いわゆる「避難ママ」の皆さんに出会ってきたなかから、
6名の「避難ママ」(30代=3人、40代=2人、60代=1人)に、
2011年3月11日以後の、彼女たち一人一人の痛切な体験と、
現在の思いを語っていただいた内容がベースになっています。

 いずれも、平明で優しい語り口のなかに、
御自身の家族や、現在の日本社会に対する、
切切たる感情のこもった6名の「避難ママ」のお話は、
御自身や、「ヤマト」に残してきた御家族の問題、お子さんの将来ノノ等、
さまざまな要因を抱えられながら、
家事・育児・地域での反原発運動のかたわら、
相当な時間をかけ、対応してくださったものです。
 依然としてさまざまな不自由のある、困難な状況のなかで、
それでも「いま、避難を迷っている人たちの助けに、少しでもなればノノ」と、
彼女たちが、睡眠時間をも削り、一緒に練り上げてきてくれたテキストです。

 インタヴュアーたる私自身、読み返しながら、
幾度となく、胸の熱くなる思いがしており、
これまで人間によって書かれ、ないしは語られてきた、
他のいかなる先例とも異質の感銘を受けるテキストとなっていると見做しております。
それは、何より、東京電力・福島第1原発事故という、
人類史上、空前の事態のさなかの
民衆史の第一次資料としての意味を持つ証言集である故、とも言えるでしょう。
 また、彼女たちの体験談に接すれば、
現在、日本政府と東京電力、そしてマス・メディアとそこに寄生する御用学者・御用言論人たちが、
あたかも「何事もなかったかのように」取り繕おうとしている
被曝・放射線被害の現状が、
首都圏においてもいかに深刻なものかも、つぶさに明らかとなります。
 (そして事実、この事故の今後は、
日本はおろか、北半球の破滅をも惹き起こしかねません)

 現在の日本の出版状況----
とりわけ、東京電力・福島第1原発事故をめぐっての発言が
既存メディアにおいて完全に封殺されているに等しい状況下、
私自身、本書の企画を丸1年近く温めてきながら、
この企画を実現することの困難に、少なからず衝撃を受けてきました。
そんななか、出版を引き受けてくれたのが、オーロラ自由アトリエです。

 それにつけても、なんとか、この本を、
ひとりでも多くの読者----とりわけ、幼いお子さんを持つお母さんがたの手にお届けしたく、
皆さんのお力添えをお願いする次第です。

全国の大型書店で、お求めください。
直接の御注文も、受け付けています。
お問い合わせは、下記まで。
izm@jca.apc.org


【速 報】

下記・デュッセルドルフ講演
福島原発事故とその現状
Fukushima und die Folgen
に関して、
在独邦人の皆さんのグループ
《さよなら原発デュッセルドルフ》
メンバーのOさんが、当日、撮影してくださり、
その後、編集してくださっていた動画がアップロードされました。
音声・画像とも、大変、御視聴いただきやすいものとなっています。

Part1
http://www.youtube.com/watch?v=VKfKC8LFwYA&feature=youtu.be

Part2
https://www.youtube.com/watch?v=zuQ-QoVEQuE&list=HL136154179

Part3
https://www.youtube.com/watch?v=n1Scp7fBHX4

Part4
http://www.youtube.com/watch?v=pUJky35e_dU&feature=youtu.be


【速 報】

下記・デュッセルドルフ講演
福島原発事故とその現状
Fukushima und die Folgen
に関して、
《IWJ》(Independent Web Journal)サイトの動画からの、
全文・文字起こしが出来上がりました。

手がけて下さったのは、三重県在住の鈴木昌司さんです。

鈴木さんのブログ『韓国で頚椎椎間板ヘルニア手術してきました』で、 17ページにわたり、
質疑応答も含めた日本語部分の全体が、アップロードされています。
アクセスは、 http://blogs.yahoo.co.jp/papakoman/16688089.html から。

私の講演のオリジナルと、
質疑応答(ドイツ語質問者3氏・日本語質問者2氏)の日本語部分だけでも、
最終的に、合計2万字に上る分量となっています。
この作業を、鈴木さんは、ほぼ3日半で成し遂げて下さいました。
深謝申し上げます。

文字データ化されたことで、各国語への翻訳もしていただきやすくなることでしょう。
すでに韓国語訳の計画が進んでいますが、
可能な方は、他言語への翻訳も試みていただけますと幸いです。
(この場合、私と、
通訳の巽レリ玲子さん、
日本語文字起こし担当の鈴木昌司さんの名前をクレジットしてくださるよう、お願いいたします)

なるべく多くの方がたに、東京電力・福島第1原発事故という、
人類全体の脅威について知っていただきたいと考えています。

【講 演】

ドイツ《緑の党》デュッセルドルフ主催
山口泉
福島原発事故とその現状
(Fukushima und die Folgen)

原題=『核破滅ファシズムの国・日本から、
残された世界を防衛するために』



2013年1月18日(金)19時 22時〔ドイツ時間〕
ドイツ・デュッセルドルフ市
バッハ・シュトラーセ145、
ビュルゲンハオス・ビルク




向かって、私の左は、司会の「緑の党」デュッセルドルフ代表・ Miriam Koch(ミリアム・コッホ)さん。
反対側は、ドイツ語通訳をお引き受けいただいた巽
(たつみ)レリ玲子さん。
私たちのテーブルにかかった黄色い布は、http://www.sayonara-genpatsu.de《さよなら原発デュッセルドルフ》の皆さんが手ずから作られ、
現地でのデモや集会などのイベントで使用されている「即時 脱原発」の横断幕です。(写真撮影/鄭榮昌さん)


 在独韓国人美術家・鄭榮昌(チォン・ヨンチァン)さんの発案、
在デュッセルドルフの日本人グループhttp://www.sayonara-genpatsu.de《さよなら原発デュッセルドルフ》の協力により、
ドイツ《緑の党》デュッセルドルフの招請を受けての、
講演が実現しました。

統制されたマスメディアの情報では決して伝わらない、
東京電力・福島第1原発事故の末期的状態と、
それをもたらした日本近現代社会の異常性、
そして、この危機的状況のなかで、
国際社会の覚醒と連帯、可能なかぎりの相互扶助を、
直接的には、ドイツ市民と在独邦人とに向けて訴える内容です。

 今回は幸い、
岩上安身さんの主宰される《IWJ》(Independent Web Journal)から、
俊秀のヨーロッパ支局特派員の取材をいただき、
私の日本語による講演と、卓越した通訳によるドイツ語翻訳とを、
その後の会場とのディスカッションも含め、
全3時間に及ぶ「完全版」のUstream動画として、
全世界で視聴していただくことが可能となりました。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/54301


福島原発事故とその現状
Fukushima und die Folgen
山口泉

詳 細
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-11448737059.html
内 容
 東電福島第一原発の事故後の真実と現状
 -Wahrheit und Status Quo des GAU von TEPCO/ Fukushima Daiichi(Nr.1)
 現代日本社会の異常性
 -Die Abnormitaet der heutigen japanischen Gesellschaft
 なぜ福島事故に至ったか
 - Was hat zu Fukushima gefuehrt?
 この後はいかなる状況が出現するのか
 - Welche Situation kommt danach?
 私個人は今後どう生きるか
 - Wie werde ich persoenlich (weiter)leben?
 山口泉氏とのパネル・ディスカッション
 - Podiumsdiskussion mit Izumi Yamaguchi



エッセイ
瀕死の世界にもなお残る黄金の喜悦
晩秋の南イタリアに「希望」を尋ねて

(月刊『ミュージック・マガジン』2013年1月号)

書 評
「消費者」の視座から、瀕死の世界の救出を
「食」を通じて平和を希求する清冽な思想

富山洋子
『子どもたちにつなぐ みんなの食べ方じてん』

(ジャパンマシニスト社)

(『図書新聞』2012年12月1日号=3088号=)

エッセイ
日本人はいつ「人間」になるのか?
2米兵女性暴行事件、オスプレイ配備を受け流す
根源的な沖縄差別


(『週刊金曜日』2012年10月26日号=917号=)


今年で19年目、
ポスト・フクシマ2年目を迎えた
絵本『さだ子と千羽づる』
日本語版・朝鮮語版・英語版
(オーロラ自由アトリエ刊)

野外朗読会


(2012年8月6日午後/写真撮影・横尾泰三さん)
2012年8月4日(土)13:00-19:00
2012年8月5日(日)07:00-19:00
2012年8月6日(月)09:00-19:00

広島・平和記念公園「原爆の子」の像の前で。
NPO「オーロラ自由会議」メンバーおよび有志による朗読。
チェロ伴奏=山口泉。

第3回「平和・協同ジャーナリスト基金賞」
大賞受賞(1997年)


以下に、今年の朗読会の動画があります。
8月6日、岩上安身さんの
『岩上ジャーナル IWJ Independent WEb Journal』の
チームの皆さんに取材されたもの (35分01秒)
後半にNPO「オーロラ自由会議」代表理事・遠藤京子さんへのインタヴュー付き
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/25792

8月5日、遠藤京子さんが iPad 2 で手持ち撮影したもの (14分36秒)
旧URLで約100件のアクセスをいただいていましたが、
今回、タイトルやクレジットを付した新ヴァージョンがアップロードされた関係で、
URLが変わりました。

http://www.youtube.com/watch?v=VleVhxu-Uc4&feature=youtu.be
毎年、広島でお会いする写真家の松尾顕智さん(79歳)が、
今年も、お元気な姿をお見せくださり、
NPO「オーロラ自由会議」各メンバーの、
昨年のスナップをいただきました。




【新 作】

エッセイ
沖縄のT希望の館U 反対を押し切り取り壊し
那覇市・久茂地(くもじ)公民館(旧「沖縄少年会館」)のこと

(「週刊金曜日」2012年8月3日号=906号=)


新 刊
原子野のバッハ
ハ被曝地・東京の三三〇日
(勉誠出版)

〔序 ハ詞〕偽りの「希望」を棄てよ
ハ序 ハ 章「この世の終わり」の後の日本で
三 月 ムム 天地(あめつち)の滅ぶる時に
四 月 ムム 霞立つ先に原子の
。 五 月 ムム 原子野の演歌
「 六 月 ムム 匂(にお)やかな初夏の街に
」 七 月 ムム 「故国」を喪(うしな)った
、 八 月 ムム みんな死ねばいいんだ
・ 九 月 ムム みずからの死をみつめられない目が
ヲ 十 月 ムム 果して日本は正義の戦を
ァ 十一月 ムム 生きている鳥たちが
ィ 十二月 ムム 日本脱出したし
ゥ 一 月 ムム 黒き雨喜びの日はなく
ハ 終 ハ 章 きょうで世界が終わるという日がノノ
ハあとがき この「内戦」は解放戦争である


装幀水橋真奈美(ヒロ工房)
写真・素描山口泉


四六判・上製・総544頁
定価 3,990円 (本体3,800円)

現在、発売中
下記サイトからお申し込みいただけば、送料無料です。

http://bensei.jp/index.php?main_page=product_book_info&cPath=2&products_id=100095




『図書新聞』2012年8月11日号=3074号に、
井竿富雄さん(山口県立大学国際文化学部教授)による書評
「現代日本を解き明かす痛恨の時代批判の書
----福島原発事故と政治の流動化に対し、
自分の頭で考えることがいかに重要か」
が掲載されました。


『週刊金曜日』2012年7月13日号=903号に、
北村肇さん(同誌発行人・前編集長)による書評
「鬼気迫る波動発する40万字」
が掲載されました。


月刊『ミュージック・マガジン』2012年6月号に、
鈴木孝弥さん(音楽評論家)による書評
「たぶらかされず、ひるまないためのメ構えモ」
が掲載されました。


『出版ニュース』(2012年6月上旬号)で、本書が紹介されました。


【講 演】

山口泉/特別講義
この内戦は「解放戦争」である
メポスト・フクシマモを悔いなく生き切るために


2012年5月9日(水)10時45分 12時15分
同志社大学・今出川キャンパス

 同志社大学社会学部・渡辺武達教授の企画・招請により、
「3・11複合震災とジャーナリズムの責任」シリーズのゲスト講師として、
新著『原子野のバッハ----被曝地・東京の三三〇日』(勉誠出版)
にも関連した講演(特別講義)を行ないました。

 東京電力・福島第1原発事故後の日本の現在----
政府による放射能汚染の意図的拡散、
急速に顕在化しつつある被曝・健康障害、
4号機建屋倒壊に伴う「世界破滅」の危機、
新しいファシズムの擡頭、
TPPへの参加を強要する米国の圧力ノノ。

 この絶望の極みともいうべき状況にあって、
自らの生死を、いかに見つめるか? 

 表題は、
『原子野のバッハ』あとがき「この『内戦』は解放戦争である」----
《日本はいま、すでに精神の「内戦」状態に突入している。
危機を危機と認識した上で、それに立ち向かおうとする者と----
危機の現実を否定し、時には覆い隠し、
さらには消極的ないしは積極的にその危機の進行に加担しようとする者との。
この絶望的状況にあっても、なお人間として生きようと志す者と、
T株式会社東京電力的なるものU一切とのノノ。》
に由来します。



【新 作】

エッセイ
一億総被曝ファシズムのジェノサイドから
(ちゅ)ら島に逃れて
ウチナーンチュと「避難ママ」たちとの出会い

(「週刊金曜日」2012年4月20日号=892号=
特集「低線量被曝と子どもたち/短期休養のすすめ」)



エッセイ
この瀕死の世界をいかに委譲するか

(月刊「大法輪」2012年5月号)

エッセイ
受動的加害者の分かち担うべき責任
フクシマ自滅核戦争の果てに

(月刊「ミュージックマガジン」2012年2月号)

【出 演】
絵本『さだ子と千羽づる』日本語版・朗読会
『脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA』
(パシフィコ横浜)

2012年1月15日(日) 13:40-14:10
NPO(特定非営利活動法人)「オーロラ自由会議」
SHANTI(絵本を通して平和を考える会)
合 ハ同

私=山口泉=は、チェロ伴奏を担当しました 。
詳細につきましては、下記ブログで、
近日中に写真と動画をアップロードします。
山口泉ブログ『精神の戒厳令下に』
http://auroro.exblog.jp/


【ブログ開設のお知らせ】

山口泉ブログ
精 神 の 戒 厳 令 下 に



山口泉『星屑のオペラ』扉
(1981年・シルクスクリーン)

東京電力と、旧・通産省=現・経産省、
歴代・自民党政権、現・民主党政権、
およびその利権に群がる諸勢力の責任により出来した、
今般の、福島第1原子力発電所事故をきっかけに、
この、生涯最悪の3月、
心ならずも、ブログを開設しました。

とりあえず、
現下の空前の危機の、これ以上の進行が停止するまでは、
極力、頻繁に更新するつもりです。
また、せっかく始めたこともあり、ゆくゆくは、
創作ノートとしての要素も盛り込んだ、
21世紀的メドストエフスキイ『作家の日記』風モの性格づけも、
可能なら、してみたいと考えています。
もしもノノ

現在の、愚鈍の極ともいうべき劣悪な政治により、
あたら尊い人命が蕩尽されてゆく、
この、絶望的状況を、
私たちが、もしも、
生き延びることができるとするならば。


【最新作】

エッセイ
フクシマを避け得なかった国から、
自己流謫
(るたく)の友へ
在独韓国人美術家・鄭榮昌(チォン・ヨンチャン)
生と作品に寄せて

(「週刊金曜日」2011年12月9日号=875号)




新作『鄭大世(チォン・テセ)』像(左)、
『徐勝(ソ・スン)』像(右)の前に立つ、
鄭榮昌氏(右手前)と私。
2010年12月、デュッセルドルフの鄭氏のアトリエにて。
〔写真撮影・遠藤京子〕

エッセイ
最新のジェノサイドの底で、カザルスを聴く
エリック・シブリン著/武藤剛史訳
『「無伴奏チェロ組曲」を求めて
----バッハ、カザルス、そして現代 』(白水社)書評

(「週刊読書人」2011年7月15日号=2897号)

エッセイ
惨憺たる原子野で、人類の宝バッハを
エリック・シブリン著/武藤剛史訳
『「無伴奏チェロ組曲」を求めて
----バッハ、カザルス、そして現代 』(白水社)書評

(「週刊金曜日」2011年5月27日号=848号)

エッセイ
「この世の終わり」の後の日本で
偽りの希望を拒否して携えるべきもの

(月刊「ミュージックマガジン」2011年6月号)

【新 ハ刊】


長篇小説
『アルベルト・ジャコメッティの椅子』

(芸術新聞社)




装本=高麗隆彦
装画=Alberto Giacometti
(メParis sans finモ133e)

四六判・上製・角背・カバー装・320ページ
定価2200円+税
ISBN 978−4−87586−184−3

2009年11月20日、発売
週刊「金曜日」2010年4月2日号=793号に、
江尻潔さん(足利市立美術館学芸員)による書評
「一枚の版画が滲ませる仄かな希望の光」
が掲載されました。
同誌「きんようぶんか」欄リニューアル後、初の号の
トップ1ページ書評です。


週刊「読書人」2010年3月12日号=2829号に、
辻井喬さん(作家・詩人)による書評
「全体小説のためのエスキース----
現代の基本的な問題を総て映し出そうと」
が掲載されました。


「信濃毎日新聞」2010年2月7日付
朝刊1面の看板コラム
「斜面」で、紹介されました。


2010年1月上旬 2月上旬、
ジュンク堂書店難波店(電話/06-4396-4771)3Fの人文書コーナーにて、
《店長本気の一押し! 「爛熟と、闘争と、藝術とノノ
山口泉『アルベルト・ジャコメッティの椅子』》
ミニ・フェアが開催されました。


併せて、ジュンク堂書店PR誌「書標」2010年1月号に、
福嶋聡さんの書評
『小説を書くとは、読むとは、いかなるいとなみなのだろうか?』
が掲載されています。


週刊「図書新聞」2010年1月23日号=2950号に、ロング著者インタヴュー
「『日本文学』の彼方へ/『朝露』のごとき『希望』の可能性のためにノノ
『アルベルト・ジャコメッティの椅子』を上梓した山口泉氏に聞く」
が掲載されました。


「日刊ゲンダイ」2010年1月8日号
「ブック・ガイド」で、紹介されました。
(「バブル期の日本に背を向ける文学青年」)


「出版ニュース」2009年12月下旬号「ブックガイド」で紹介されました。

元「週刊ポスト」編集長・関根進さんの超人気ブログ
『ガンを切らずに10年延命』で、御紹介いただきました。
(第399回「絶望の淵に希望がある」)


12月15日、「日本図書館協会選定図書」に選定されました。

12月14日、「週刊ポスト」12月25日号
「ポスト・ブック・レビュー」で紹介されました。


 2008年、隔月刊《アート・トップ》(芸術新聞社)に、
5回にわたって連載した、掌篇小説連作『虹の腐刻画』のうち、
4回を占めた「アルベルト・ジャコメッティの椅子」に、
新たに大幅な加筆・増補を施したものです。
 (雑誌掲載時120枚弱だったテキストが、500枚ほどに拡充しました)
 私にとって、単著としては17冊目、
 小説としては6年ぶりの著書となります。

   私の他のすべての作品と同様、
 さまざまな読まれ方が可能だと思いますが、
 内容的には80年代初頭の東京を舞台として、
 日本の救いがたさを、青年層の交流を中心に描いた物語です。
 私としては、これまでの諸作とも違う、
 一見、擬似「私小説」的な構成のなかに、
 差別の重層性、ハイパー資本主義下の大衆の意識、藝術と社会、
 ヨーロッパとアジア、天皇制日本のメンタリティ、韓国現代史と日本との関わり
 ノノ等等を盛り込んだ、
 具体的な時代性・歴史性を、
 最も濃密に刻印した作品かとも思っています。

 装画には、
 パリ・ジャコメッティ財団から使用許諾を受けた、
 アルベルト・ジャコメッティ最晩年の
 傑作石版画集『終わりなきパリ』の1点を使用しました。
 (その「意味」については、本作をお読みください)
 そして装幀は、
 これまで河出書房新社からの拙著7冊のうち、
 4冊を手がけていただいた、
 本邦最高峰の装幀家・高麗隆彦さんに、
 今回は、装本全体を手がけていただいた結果、
 小説本のそれとして、いまだかつてない、
 眼が醒めるような、斬新で美しいものに仕上がっています。

 お手に取っていただくとともに、
 よろしければお知り合いにお奨めいただき、
 また最寄りの図書館へのリクエストなど、
 していただけますと幸いです。

【帯文から】
 私は世の狂躁に背を向け、1枚の版画を買ったノノ
 1980年代、幻の繁栄に沸く日本列島。
 海峡を隔てた地では、無辜
(むこ)の市民たちが闘いのなかに命を散らしていた。
 青年は自らを流謫
(るたく)し、世界を覆す「物語」を夢想する。
 絶対の孤独の底で彼を支えるのは、一脚の「椅子」──。
 それは「芸術」の究極点なのか。
 孤独に苛まれる、すべての人に贈る!
 世界を 覆す物語は 可能か?
 現代文学の極北に黙示録的地位を占めつづける孤高の作家、
6年ぶりの新作長篇!


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山口泉の著書

山口泉・略歴



新作・最近の活動



エッセイ
百年の果てに開花する、真の「藝術」の救済力
「光州民衆美術」の21世紀的現在
ムム「庚戌國恥100年企画招待展」から

(「図書新聞」2011年2月19日号=3002号=8面全)

(写真撮影・遠藤京子)

エッセイ
日本の罪科を静かに問う、
清冽な怒りの絵画
ムム「庚戌國恥100年企画招待展」全情浩『朝鮮のあさ』紹介

(「週刊金曜日」2010年12月10日号)

エッセイ
「人間が住むべき世界」の希求に命を賭して
----光州事件を支えた青春群像の記録

林洛平著・高橋邦輔訳『光州 ハ五月の記憶ムム尹祥源・評伝』(社会評論社)書評

(「図書新聞」2010年12月4日号=2992号)

エッセイ
苦しみさえも美しい画布
----美術の戦士・全情浩の弁証法的画業に寄せる7章
(日韓2箇国語)

(庚戌國恥100年企画招待展/全情浩「朝鮮のあさ」展・図録)
〔2010年11月18日 12月1日/大韓民國光州廣域市ロッテ百貨店ギャラリー〕

エッセイ
5・18と8・15の間
事件30年後の光州から「戦後日本」へ

(「世界」2010年10月号)

エッセイ
静かな祝祭の都、秋へ----
ロンドンに息づく「相互扶助」と「連帯」の精神

(「ミュージック・マガジン」2010年9月号)

エッセイ
この苦闘を強いる者は誰か? 
 ----徐京植(ソ・キョンシク)評論集
『植民地主義の暴力/「ことばの檻」から』(高文研)
書評

(「週刊金曜日」2010年8月6日・13日合併号=810号)

エッセイ
「新しい中世」下の詩人の不幸
 ----私が宮澤賢治について書き落とした、二、三のこと

季刊「月光」第2号
「発見! 宮沢賢治『海岸は実に悲惨です』」
(勉誠出版)

インタヴュー
メ五月の光州の現場に接し、感銘モ
----「事件」30周年の光州を訪れて

(大韓民國「光州日報」2010年5月20日付)

エッセイ
絵画が絵画でありさえすれば良くなった時代に----

サイモン・シャーマ著『レンブラントの目』
(高山宏訳/河出書房新社)
書評


(「週刊読書人」2010年4月2日号=第2832号)

エッセイ
日本美術史のバッハ

「没後400年 特別展 長谷川等伯」展評

(「週刊金曜日」2010年3月12日号=790号)

エッセイ
幻影の 第n次政府の 彼方へ----

「テレビ評」連載の終了にあたって

(「週刊金曜日」2010年3月5日号=789号)

エッセイ
福澤諭吉への 擁護論・雪冤論は 妥当性を持つか?

2010年1月のテレビ評

(「週刊金曜日」2010年2月5日号=785号)



ロング・インタヴュー
「日本文学」の彼方へ
「朝露」のごとき「希望」の可能性のために
『アルベルト・ジャコメッティの椅子』を上梓した山口泉氏に聞く

6年ぶりの長篇小説を上梓して
80年代初頭の日本と韓国が背景に
運動の中にすら抜き難い事大主義が
地を這うような思いで探し当てていく「希望」
「作家」とは小説と批評を等価に書く存在

(「図書新聞」2010年1月23日号=2950号)


エッセイ
「明治という時代人」 礼讃ドラマが 描こうとしないもの

NHK3年がかりの大作『坂の上の雲』の歴史観の諸問題・序説

(「週刊金曜日」2010年1月15日号=782号)

エッセイ
日本人が 免疫寛容の果てに 喪ってきたもの

オバマ米大統領来日と、
天皇在位20周年式典など


(「週刊金曜日」2009年12月4日号=778号)

エッセイ
真に糾弾すべきが 何かを 見失わないために

オバマ米大統領へのノーベル平和賞授与と、
谷垣禎一自民党総裁の鳩山由紀夫首相所信表明演説攻撃をめぐって


(「週刊金曜日」2009年11月13日号=775号)

エッセイ
コスモスのごと 可憐な 「無血革命」に寄せて

鳩山新政権と2009年9月のテレビ

(「週刊金曜日」2009年10月2日号=769号)

エッセイ
メポスト戦後モ 擬似革命の 気運と気分の間

今般の衆議院選挙結果をめぐって

(「週刊金曜日」2009年9月4日号=765号)

エッセイ
戦後日本最良の「制度圏」知識人の自画像
自らの帰属する国家・社会への真摯な認識と問いかけ

辻井喬『叙情と闘争/辻井喬+堤清二 回顧録』
(中央公論新社)書評

(「図書新聞」2009年8月29日号=2931号)

エッセイ
議会制民主主義の 地金の輝度の 問われるとき

衆議院選挙を目前にした時期のテレビ評

(「週刊金曜日」2009年8月7日・14日合併号=762号)

エッセイ
革命の弁証法の 悲惨と可能性

草森紳一『中国文化大革命の大宣伝』
上・下巻(芸術新聞社)書評

(「週刊金曜日」2009年7月3日号=757号)

エッセイ
人間よ 命を 値踏みするな

2009年6月のテレビ評

(「週刊金曜日」2009年6月26日号=756号)

エッセイ
この悪辣な政権を 一刻も早く 覆滅しなければ

2009年5月のテレビ評

(「週刊金曜日」2009年5月29日号=752号)

ブロードバンドTVに出演しました


(画像提供:はいからCHANNEL)
2009年5月1日(金)から、約2箇月、
ブロードバンドテレビ『はいから万歳』で、
私のインタヴュー(前編20分・後編20分)が配信されました。
http://www.iiv.ne.jp/haikara/1ch/1ch.html
現在、アーカイヴからは消えていますが、
   いずれ、you tubeへもアップされてゆくようです。

エッセイ
禁画家が照射する 日本人の怯懦(きょうだ)の 克服のために

『アトミックサンシャインの中へin沖縄』展
(沖縄県立博物館・美術館)における、
大浦信行『遠近を抱えて』の不展示をめぐって


(「週刊金曜日」2009年5月1日・8日合併号=749号)

エッセイ
廃墟の王
埴谷雄高と「戦後文学」の終焉

思うところあって、私が初めて書き下ろした、
本格的な埴谷雄高論です。
大岡昇平・太宰治を批判しつつ、
埴谷雄高と松本清張の補完性について考察しています。

(「松本清張研究」第10号
特集「同年に生を享けて    1909          
 2009 4 ・北九州市立松本清張記念館)


エッセイ
厚顔な二重基準と 根深い国家主義の 遺伝子

2009年4月のテレビ評

(「週刊金曜日」2009年4月17日号=747号)

エッセイ
この国と 私たち自身を 見放さないために

2009年3月のテレビ評

(「週刊金曜日」2009年3月20日号=743号)

インタヴュー(再録)
制度内で優れている

木村俊介『変人 埴谷雄高の肖像』
(文春文庫 2009年3月新刊)


木村俊介 『奇抜の人            27        
 1999 ・平凡社刊)が文庫化されたもの。
私への、木村氏によるインタヴュー
「(埴谷雄高という文学者は)制度内で優れている」(1998年3月2日収録)は、
今回の文春文庫版では、286ページから307ページにかけて収録されています。

エッセイ
自ら意思的に 自らの歴史に 責め苛まれること

2009年1月のテレビ評

(「週刊金曜日」2009年2月6日号=737号)

エッセイ
妥協なき原則主義に打擲されつづけよ

徐勝『だれにも故郷(コヒャン)はあるものだ』を読む

(「図書新聞」2009年1月31日号=2903号)

エッセイ
一人と世界とに 愛と敬意と 弔意をムム

2008年12月のテレビ評

(「週刊金曜日」2008年12月19日号=732号)

エッセイ
受動的「平和」と主体的「反戦」とを分かつもの

2008年11月のテレビ評

(「週刊金曜日」2008年11月21日号=728号)

インタヴュー
アートは批評たりうるか?
              体に対しての批評たり得ます。
「生きる」という行為そのものが、そうであるように     


               
  ート・トップ」11月号
特集「アートの理由(わけ)」
インタヴュー「アートは批評たりうるか?」より。

">消費さるべき商品の符牒としての「アート」
真の藝術表現の可能性の拡がり
「制度圏」と「運動圏」
作品から遊離した「技術」などあり得ない
「アート」の安易なメ社会化モの危うさ
藝術の「力」という弁証法
メ『蟹工船』ブームモ論議に潜む陥穽
「新しい中世」「精神の戒厳令」下に    
表現者として、いかに生きるか?

特集「アートの理由(わけ)」

隔月刊「アート・トップ」2008年11月号(芸術新聞社)

連載小説
虹の腐刻画
(にじのふこくが)
Akvafortoj ハper ハC^ielarko
「C」は、本来、字上符「^」のついた文字(エスペラントの「チォー」)

第5葉
アルベルト・ジャコメッティの椅子 「〔完結篇〕

隔月刊「アート・トップ」2008年11月号(芸術新聞社)

エッセイ
「出る杭は打たれる」国の抑圧を超えて

2008年10月のテレビ評

(「週刊金曜日」2008年10月10日号=722号)

連載小説
虹の腐刻画
(にじのふこくが)
Akvafortoj ハper ハC^ielarko
「C」は、本来、字上符「^」のついた文字(エスペラントの「チォー」)

第4葉
アルベルト・ジャコメッティの椅子 。

(隔月刊「アート・トップ」=芸術新聞社=2008年9月号)

宮本なおみ
『革新無所属』
元・目黒区議会議員 宮本なおみ回想録
(オーロラ自由アトリエ)
刊行のお知らせ

1971年、最初の駅頭演説会のポスター(写真撮影・遠藤京子)。
実物は、黒・赤の2色刷り。

私(山口泉)が、この2年半、
精神的にも時間的にも物理的にも、最大のエネルギーを、
その編集・製作作業に費やしてきた本が、ついに
12月1日、オーロラ自由アトリエから刊行されます。

その女性は、1936年、福島県生まれ。
上京後、労働者としての青春時代を経て、
1971年、東京都目黒区議選に初立候補・初当選する。
以後、5期20年を革新無所属の区議会議員として歩み、
つねに人びとの側に立ってきた。
91年、55歳の若さで、後進に道を託し、
惜しまれながら議員を引退した後も、
一市民として、地域から日本・世界を見つめ、
反戦平和・解放と平等のための闘いを続ける。

「デモの中に宮本さんを見かけると、とても安心します」(国富建治)
「若い頃、がんばっておられる宮本さんをみて、
私もこんなにできるのかなとあこがれました」(戸枝晶子)
「私のたどりついた行く先々に、
メ宮本なおみさんモの足跡があるのです」(山川賀世子)
ノノ彼女の支持者は自然に友人となり、同志となる。(同書・帯文から)
彼女を、皆が親しみを込めて「なおみさん」と呼ぶ。
五期二十年の間、革新無所属の目黒区議会議員として、
いかなる意味でも特権的な存在となることを拒絶し、
人びととともに行政のあり方を正してきたその姿勢は、
政治と市民運動が、本来、対象とすべき領域の広大さを示している。
一人でも困った人がいれば、彼女がいつも、
すぐさま現場に駆けつけて手を差し伸べてきたことを、
多くの人びとが知っている。
だからこそ、後進に道を託して議員を退いたいまも、
一市民として集会やデモに参加するその姿に、
人びとは励まされ、彼女を頼りにし、慕ってくる。
人間が、いよいよないがしろにされ、
世界が果てしなく混迷を深める現在──。
私たちにとって真に大切なものは何かを問いつづけ、
闘ってきた一人の女性の軌跡を確かめつつ、
ともに未来へと向かおう。(同書・カバー袖から)

【本書の内容】
はじめに
第1章 幼少期と1950年代のこと
第2章 遅まきの反戦運動まっさかりの青春
第3章 一期目の活動と自治の模索
第4章 楽しみながら激闘の第二幕へ
第5章 選挙人名簿漏洩事件など
第6章 四回目の選挙・住民訴訟・リサイクル条例
第7章 在日外国人が日本人へのラブコール
第8章 千夏さんの選挙と中曽根圧勝選挙のあとに
第9章 反消費税旋風、引退、そして反PKO法選挙
第10章 「市民の政治」を追い求め
第11章 小選挙区制後に押し寄せる諸矛盾との闘い
第12章 2000年の沖縄、そして世紀を超えて
     残された問題──初めて訪ねた沖縄で「人間の鎖」

終 章 政治の場に躍り出でよ
巻末インタビュー 時代の流れに身を任せたら闘っていた
(聞き手/山口泉=作家)

あとがき

私・山口泉による、宮本なおみさんへの巻末インタビューだけで、
2段組30ページに及ぶ分量となっています。

宮本なおみ『革新無所属』(オーロラ自由アトリエ)を
推薦します。


天野恵一(反天皇制運動連絡会)  井上スズ(元・国立市議会議員)
内田雅敏(弁護士)  内海愛子(アジア人権基金)
大倉八千代(草の実平和研)  上 笙一郎(児童文化評論家)
高 二 三(新幹社)  新谷のり子(歌手)
高田 健(許すな!憲法改悪・市民連絡会)   高見圭司(スペース21)
富山洋子(日本消費者連盟)  中山千夏(作家)
林 郁(作家)  原 輝恵(日本婦人有権者同盟)
原田隆二(市民運動)  ビセンテ・ボネット(上智大学名誉教授)
福富節男(数学者)  保坂展人(衆議院議員)
山崎朋子(作家)  吉武輝子(作家)
(50音順)


装幀/知里永 カバー写真/遠藤京子
四六判・上製・カバー装・400ページ・図版多数
定価2800円+税
ISBN 978−4−900245−14−3

2008年12月1日、発売
書店では「地方小出版流通センター扱い」とお伝えください。
Amazonその他、インターネットでの購入も可能です。
、もしくはオーロラ自由アトリエ宛て、
御連絡いただければ、直接、発送も致します。

シンポジウム司会進行
東アジアと天皇制

金城実
(彫刻家)
洪成潭
(画家)
徐 勝
(立命館大学コリア研究センター長)
山口泉
(作家)司会・進行

2008年8月9日(土)15:40 17:40
(日本教育会館901号室)


短篇小説
人権の彼方へ
ムム2008年『世界人権制限宣言』制定会議基調報告

(「現代思想」=青土社=2008年7月増刊号)

エッセイ
新しい農奴と都市奴隷の二十一世紀

2008年6月のテレビ評

(「週刊金曜日」2008年7月11日号=710号)

連載小説
虹の腐刻画
(にじのふこくが)
Akvafortoj ハper ハC^ielarko
「C」は、本来、字上符「^」のついた文字(エスペラントの「チォー」)

第3葉
アルベルト・ジャコメッティの椅子

(隔月刊「アート・トップ」=芸術新聞社=2008年7月号)

エッセイ
支配と服従の割り当て装置を超えて

2008年6月のテレビ評

(「週刊金曜日」2008年6月20日号=707号)


エッセイ
魂の遊撃戦を継承する者は、誰か?

関根進
『大正霊戦記/大逆事件異聞ムム沖野岩三郎伝』評
(書斎屋/発行、デジタル・パブリッシング・サービス/発売)


「週刊金曜日」2008年6月6日号(705号)

エッセイ
死刑制度という絶対悪、国家悪

2008年5月のテレビ・ラジオ評

(「週刊金曜日」2008年5月16日号=702号)

連載小説
虹の腐刻画
(にじのふこくが)
Akvafortoj ハper ハC^ielarko
「C」は、本来、字上符「^」のついた文字(エスペラントの「チォー」)

第2葉
アルベルト・ジャコメッティの椅子

(隔月刊「アート・トップ」=芸術新聞社=2008年5月号)

エッセイ
「言論の自由」と「政治的中立」とは相容れない

衆議院総務委員会「平成20年度NHK予算案審議」について

(「週刊金曜日」2008年4月11日号=698号)

エッセイ
私はなぜ「幕末物」に惹かれるか?

2008年3月のテレビ評

(「週刊金曜日」2008年3月28日号=696号)

新連載小説
虹の腐刻画
(にじのふこくが)
Akvafortoj ハper ハC^ielarko
「C」は、本来、字上符「^」のついた文字(エスペラントの「チォー」)

第1葉
かくも才能溢るゝ同時代者らと
共に生きる倖せ


広義の「美術」「表現」を機軸のモチーフとし、
社会・時代状況の諸相とも密接に関わる、
毎回「読み切り」形式の、掌篇小説連作。
現在の世界で疎外され苦しんでいる人びとと、
「藝術」との関係を問うことを機軸に、
文体・構成・方法とも、
1篇ごと、内容に合わせた多彩な方法を持った、
全体として24 30篇の掌篇小説群から成る
連環的な物語集。


(隔月刊「アート・トップ」=芸術新聞社=2008年3月号)

エッセイ
「文化」における公共性と非功利性

2007年12月後半のテレビ評への補足

(「週刊金曜日」2008年2月22日号=691号)

エッセイ
絶対安全圏から人が差別に対し為し得ること

2007年12月後半のテレビ評

(「週刊金曜日」2008年1月18日号=686号)

エッセイ
「戦後日本」の平和思想の
一つの孤独な形


平山郁夫対談集『芸術がいま地球にできること』(芸術新聞社)

「週刊金曜日」2007年12月21日号(684号)

エッセイ
大衆の欲望装置としての国家・暴力

2007年11  12      

        2007 12 14 号=683号)

シンポジウム発表
絶望と希望の弁証法ムム「連帯」の不可能性を超えて
朝鮮民族と日本人とを分かつものは、何か?


(2007年度「日本平和学会秋季研究大会」
 《東アジアにおける「民衆の平和」を求めて
       歴史経験の交差》
「済州から見る東北アジアの平和」
第4セッション「4・3と芸術」にて)

総合司会:徐勝(立命館大学教授)
司会:李静和(成蹊大学教授)
 金石範(作家)
 玄基榮(作家)
 山口泉(作家)
 洪成潭(画家)

(2007年11月9日  11 ・済州大学校/大韓民国・済州特別自治道済州市)

エッセイ
連帯としての飢え、見放され孤絶する飢え

2007年10月のテレビ評

(「週刊金曜日」2007年11月2日号=677号)

エッセイ
洪成潭(ホン・ソンダム)「靖国の迷妄」展に寄せて

(「週刊金曜日」2007年10月26日号=676号)

古川美佳・連続企画「21世紀の東アジア文化論」
Vol.2洪成潭展『靖国の迷妄』
■2007年11月2日(金) 11月22日(木)
ギャラリーマキ
東京都中央区新川1-31-8 ニックハイム茅場町402号室
電話 03-3297-0717
地下鉄茅場町駅・徒歩10分
開館:12時 19時 休館:日曜・月曜・祝日
■11月2日(金)17:30よりオープニングパーティ、
18:30から洪成潭(画家)、山口泉(作家)らのトークあり。


インタヴュー
我執でなく、さりとて、無我でもなく

美術家・李禹煥(リ・ウファン)氏への
ロング・インタヴュー


(隔月刊「アート・トップ」2007年11月号)

エッセイ
「反日感情」それ自体への日本人の責任

2007年9月のテレビ評

(「週刊金曜日」2007年9月28日号=672号)

エッセイ
超時代的な「思想小説」

             団と彼」

(「國文學」2007年10月臨時増刊号/學燈社)

エッセイ
「小説の怖さ」を求めて

私の好きな短篇20

(「國文學」2007年10月臨時増刊号/學燈社)

エッセイ
当事者責任を捨象したメアジア主義モのゆくえ

2007年8月のテレビ評

(「週刊金曜日」2007年8月31日号=668号)

エッセイ
メ核戦争後の「希望」モの痛いたしさについて

2007年7月のテレビ評

(「週刊金曜日」2007年7月20日号=663号)

エッセイ
代償行為・「護憲」的停滞・スタジアムの孤独

2007年6月のテレビ評

(「週刊金曜日」2007年6月22日号=659号)

エッセイ
国民投票法・最低投票率・「改憲」プロパガンダ

2007年5月のテレビ評

(「週刊金曜日」2007年5月25日号=655号)

エッセイ
「地方」・断念・重層的階級社会

2007年4月のテレビ評

(「週刊金曜日」2007年4月20日号=651号)

エッセイ
「近代日本」という虚構

《靉光生誕100年展》に寄せて

(「週刊金曜日」2007年4月6日号=649号)

エッセイ
強制・相互監視・自発的隷属

2007年3月のテレビ評

(「週刊金曜日」2007年3月16日号=646号)

エッセイ
納豆・戦争責任・受動的加担者

2007年1月のテレビ評

(「週刊金曜日」2007年2月9日号=641号)

エッセイ
「戦後」の欺瞞に寄生するメ知的モ(?)スノビズム
       ・中沢新一『憲法九条を世界遺産に』(集英社新書)評

(「週刊金曜日」2007年1月26日号=639号=文化欄)
エッセイ
死刑・戦争・紅白歌合戦

2006年12月後半のテレビ評

(「週刊金曜日」2007年1月19日号=638号)

エッセイ
民衆・植民地主義・道徳的電位

2006年12月前半のテレビ評

(「週刊金曜日」2006年12月15日号=635号)

エッセイ
格差・あきらめ・臣民根性

2006年11月後半のテレビ評

(「週刊金曜日」2006年12月8日号=634号)

エッセイ
人命・いじめ・愛国心

2006年11月前半のテレビ評

(「週刊金曜日」2006年11月24日号=632号)

エッセイ
「だから、日本には、
いい国になってほしいノノ」


     国の思想家・李泳禧(リ・ヨンヒ)との対話

(「世界」2006年12月号=11月8日発売=岩波書店)

(写真撮影/遠藤京子 Copyright
エッセイ
「存在」の正体を求めて

20世紀美術の探究者、アルベルト・ジャコメッティ

(「週刊金曜日」2006年10月13日号=626号)

エッセイ
「盲目の画家」の血判

長谷川沼田居「ひまわり(宇宙)」に秘められたもの

長谷川沼田居「ひまわり(宇宙)」
(1977年/紙本墨絵淡彩、45.2×33.0)

図版提供/足利市立美術館

(季刊「いのちの手帖」第2号=2006年9月=スローヘルス研究会)

エッセイ(および写真)
「アジア近代」の背理

《韓国美術100年展》と日本人

三・一「独立宣言書」(1919年)
《韓国美術100年展》第1部(2005年)/展示史料から

(「週刊金曜日」2006年8月11日・18日合併号=618号)
カラーグラビア×4ページ・図版多数

関連記事

昨年、
《光州事件から25年                           
  ・図録に寄稿したエッセイ
「光源と辺境」
全文が、
徐勝(ソ・スン)さん(立命館大学教授)の韓国語訳により、
韓国の美術雑誌《月刊美術》(ウォルガンミスル》6月号に転載されています。




NPO「オーロラ自由会議」活動報告
2006年8月・広島にてノノ

13年目を迎えた
絵本『さだ子と千羽づる』
日本語版・朝鮮語版・英語版(オーロラ自由アトリエ刊)
野外朗読会


8月5日(土)12:30-19:30
8月6日(日)07:30-20:00
(追悼式典開催中を除く)
8月7日(月)09:00-12:00

広島・平和記念公園「原爆の子」の像の前で
3日間・延べ22時間半


2歳で被爆し、その10年後に原爆症のため亡くなった
佐々木禎子さんの生涯を描いた、
SHANTI(シャンティ/絵本を通して平和を考えるフェリス女学院大学学生有志)
作の絵本の、市民有志による朗読会。

山口泉の構成・編曲・演奏による、チェロ伴奏付き。

日本のアジア侵略戦争の責任と、アメリカの核兵器による無差別大量殺戮の、
いずれをも曖昧にしない、原則的かつ根底的な絵本です。
私(山口泉)も、制作に関わりました。
94年8月6日の日本語版刊行以来、
朝日新聞「天声人語」ほか、多くの場で紹介されています。

これまで、長崎、韓国、内モンゴル自治区、
ホワイトハウス前を含むアメリカ東海岸諸都市でも行なわれ、
広島の地では連続13年目を迎えました。

今年の朗読には、
NPO(特定非営利活動法人)「オーロラ自由会議」からメンバー6名、
現地での毎年参加の協力者2名、朗読への「飛び入り」参加者2名ほか、
十数名が出演しました。
1日目(8月5日)は16回、
2日目(8月6日)は21回、
3日目(8月6日)は7回、
朗読を行ないました。
(私はそのすべてで音楽監督・チェロ伴奏をしました)

用意した1000枚のチラシは2日目午後で底を尽き、
3日間・44回の朗読全体で、
聴衆は、1800名 2000名となりました。
朝日新聞広島総局、NHK広島局ほかマスメディア、
学生サークル、市民運動団体等の取材も、例年同様、多数、受けました。

(絵本『さだ子と千羽づる』日本語版は、
平和記念公園内「平和資料館」の売店でも、販売されています)

2006年8月5日午後

この朗読会(日本語版の場合、1回あたり=25分 30分前後)は、
御要望があれば、各地に出張することも可能です。
(最小ユニット2名、経費実費)

お問い合わせ先は下記まで
NPO(特定非営利活動法人)
  オーロラ自由会議
  (電話 03-3792-9651)
もしくは、
山口泉 izm@jca.apc.org



ブッシュ政権によるイラクへの軍事侵攻と、
言うまでもなく日本政府を含む、この厚顔な暴挙に加担する人びとに、
強く抗議します。
圧倒的な暴力によってすべての理不尽を正当化しようとする蛮行は、
人間の生命と魂とに対する最悪の冒涜です。
アメリカと、日本政府を含む、その加担者たちは、
いっさいの軍事行動、および不法な占領状態の継続を、
ただちに停止すべきです。


 I strongly protest
to the invasion to Iraq by the Bush Administration
and those who participate in this impudent rash act,
it is needless to say including the Japanese government.
 I think that
these brutalities which are going to justify all non-reason by overwhelming violence
is the worst profanity to human's life and soul.
 The United States and their accomplices including the Japanese government
should stop
all military actions and the continuation of the illegal occupation immediately.

最近の活動から



エッセイ
屹立する一行、
「文学」の原形質


     12    ・藤村文学賞」一般の部・最優秀賞/
金田貴子「決意」の意味


(信濃毎日新聞2006年7月18日付朝刊・文化欄)

エッセイ
骨太な通俗性と
日本人のメ自己剔抉モ


    戦後文学エッセイ選5『武田泰淳集』(影書房)

(「週刊金曜日」2006年7月7日号=613号=文化欄)

エッセイ
裏切り裏切られ続けた「連帯」の、
蘇生のために


佐々木暁美『秋の蝶を生きる/山代巴 平和への模索』(山代巴研究室)

「週刊金曜日」2006年3月31日号(600号記念号)

エッセイ
光源と辺境

光州事件から25年
《光州の記憶から東アジアの平和へ》京都展・図録

(編輯・発行/
光州事件25年周年「光州の記憶から東アジアの平和へ」
京都展実行委員会)


エッセイ
「美」と「命」の距離について
《光州の記憶から東アジアの平和へ》展と日本人

「週刊金曜日」2005年12月9日号(第585号)

講演会(司会)
介護をもっと、ホリスティックに!
      帯津良一先生・関根進先生講演会

この企画について、関根進さんのサイトでも御紹介いただいています。

2005年11月23日(水・祝)正午 午後5時
中目黒スクエア2階/中目黒住区センター第5会議室


【主 催】
NPO「オーロラ自由会議」
     ホリスティック介護研究会
【後 援】
ホームヘルパー2級養成講座「COCOCOSO」(こここそ)
 居宅介護支援事業所「まるごと」
 自然食品と石けんの店「あらいぐま」

シンポジウム(パネリスト)
《生誕100年/オマージュ長谷川沼田居展》記念
            険/その生涯と作品宇宙をたずねる」

2005年10月10日(月・祝)午後2時 4時
足利市立美術館・多目的ホール

画家・長谷川沼田居と、その作品群

今回、新発見の「太陽花之図」(1960年)
(写真はいずれも、足利市立美術館提供)


* 長谷川沼田居(1905 83年)については、
拙著『神聖家族』(2003年/河出書房新社)巻末のエッセイ
「ある盲目の画家についての、ごく簡略な覚書
(長谷川沼田居論ノート)」
を御覧ください。


エッセイ
人はなぜ、絵を描くのか
「本源」の画家          

   100    ージュ長谷川沼田居展》図録
(編輯・発行/足利市立美術館)

講 演
戦後60年学習会
「戦後60年、日本と東アジアの今」

2005年9月16日
東京都・中目黒スクエア
平和憲法を学び行動する目黒の会


口頭発表
「東北アジア」問題における
日本の特異性と、日本人の責任

2005年8月8日
韓国・安山市、漢陽大学校
《東アジア共同ワークショップ in KOREA》

(金英丸氏による、朝鮮語通訳あり)

論 文
「正義」と「平和」
     戦後民主主義」の功利主義的限界を超える、
新たな倫理のための一補説
メJusticeモ and メPeaceモ
    One supplementary explanation for new ethics
overcoming utilitarian limit of "Postwar-Democracy"

    学メディア・コミュニケーション研究センター
Doshisha Center for Media and Communications Research
「同志社メディア・コミュニケーション研究」第2号(2005年3月発行)

  ノノノノThe Self Defense Forces were "dispatched" to Iraq.
The discussions of メrevisionモ about the Article 9 of the Constitution of Japan
have been rising with accelerating speed.
The unprecedented crisis of the so-called "Postwar Democracy"
has appeared in Japan.

Why could Japan,
as a country that should have aimed at reproducing "Peaceful nation" since the defeat in 1945,
simply lose its own idea of "Pacifism" or "Postwar Democracy" so easily?

I have been having a thought for a long time
that the cause of present メReactionismモ in Japan
is not any kind of pressure from the outside added to "Postwar Democracy",
but a kind of utilitarian sense of values that lurks from the beginning in "Postwar Democracy" itself.
The "Pacifism" of "Postwar Democracy" in Japan is only a result of calculation
that it gives priority to economic growth and the enhancement of welfare,
oppositely to not spending money on the armaments.
The true "Peace" thought supported by an essential wish as human being
has never been established in past long 60 years of postwar days.
Therefore, there is no keen reflection
on the Japanese crime of invasion to Asia.

Moreover, as a matter of fact,
the essence of Japanese society and general public's mind and mentality
have never been changed.
It is extremely remarkable in the literary territory.
I find the typical model in Kobayashi Hideo
who was the leader of Japanese literary world.

T. W. Adorno said: ハメAfter Auschwitz, to write a poetry is barbarousモ.
However, the voice to ask a responsibility of メTo write a poetry after Nanjingモ
didn't reverberate in the literary world and press in Japan.
It is a hopeless fact.

On the other hand, I met 2 Iraqi citizens
and Former United States Marine Corps member last year.
Though there are a lot of hardships,
both of them never abandon the idea メThere is no peace if there is no justiceモ.
It seems that these thoughts and the utilitarianism of Japan are two worlds apart.

 Considering various phases of problems,
I try to gouge out the deceptions lurking in Japanese "Postwar-Democracy"
and seek the possibility of new ethics for true genuine "Peace" in the present world.


エッセイ
真のメ東京裁判モを「日本文学」にもムム
    ムム    ・牧野圭一『マンガをもっと読みなさい/日本人の脳はすばらしい』(晃洋書房)評

(「週刊金曜日」2006年4月21日号=603号=文化欄)
エッセイ
メ歴史修正主義モの不可逆的な臨界点
    ムム                   2    舎)評

(「週刊金曜日」2006年3月24日号=599号=文化欄)
エッセイ
いまこの瞬間から遡る積分的な想像力の必要
    ムム    ・小林英夫『戦後史年表1945 2005』(小学館)評

(「週刊金曜日」2006年3月3日号=596号=文化欄)
エッセイ
喪失したものの重さを確かめるために
    戦後文学エッセイ選4『竹内好集』(影書房)評

(「週刊金曜日」2006年2月3日号=592号=文化欄)
エッセイ
亡命を強いる時代とファシズムのメ自由モ
       ・ファセット著/野水瑞穂訳『バルトーク晩年の悲劇 』(みすず書房)評

(「週刊金曜日」2005年11月25日号=583号=文化欄)
エッセイ
デマゴーグが掲げるメスローガンモの相似性
                       

        2005 10 7 号=576号=文化欄)
エッセイ
メ美しい物語モに潜む「歴史」の脱政治化
           凪の街 桜の国』(双葉社)評

(「週刊金曜日」2005年9月2日号=571号=文化欄)
エッセイ
現代日本メ文藝モ商品の没倫理的な惨状
                 舎)評

(「週刊金曜日」2005年7月22日号=566号=文化欄)
エッセイ
不可知論が企む「帝国」臣民の育成
       学省編『心のノート』「小学校5・6年」篇、「中学校」篇(暁教育図書)批判

(「週刊金曜日」2005年6月24日号=562号=文化欄)
エッセイ
「心」の戒厳令下で監視される年若い魂
       学省編『心のノート』「小学校1・2年」篇、「3・4年」篇(文渓堂・学習研究社)批判

(「週刊金曜日」2005年6月3日号=559号=文化欄)
エッセイ
「文学」の政治性と、国家が諾(うべな)うメ物語モ
           鉄道の夜」(各種文庫)批判

(「週刊金曜日」2005年4月15日号=553号=文化欄)
エッセイ
「和」のファシズムの泥沼的恐ろしさ
                 内閣印刷局・発行)批判

(「週刊金曜日」2005年3月25日号=550号=文化欄)
エッセイ
功利主義に腐蝕される「平和」観の陰画
     65   庁長官・石破茂『国防』批判

(「週刊金曜日」2005年2月25日号=546号=文化欄)
エッセイ
希望なき世界を覆う「魔法」の欺瞞
       ー・ポッター』シリーズ批判

(「週刊金曜日」2005年1月28日号=542号=文化欄)

同時代への手紙


2003年10月10日から信濃毎日新聞で始まった連載が、
このほど終了しました。
原則として、国内外で撮影してきた自作写真つきの同時代批評で、
2年半にわたり、
隔週金曜日の夕刊に掲載されてきました。


「同時代への手紙」最終・第63回(信濃毎日新聞2006年3月31日付・夕刊)
困難な時代の言論
ムムいま「民衆の声」はどこにあるか?

「同時代への手紙」第62回(信濃毎日新聞2006年3月17日付・夕刊)
日本の「連続性」と「非連続性」
ムム情報を消費し、歴史を忘れる精神風土

「同時代への手紙」第61回(信濃毎日新聞2006年3月3日付・夕刊)
日本の議会制民主主義の死滅
ムム民主党メメール疑惑追及モ問題の欺瞞

「同時代への手紙」第60回(信濃毎日新聞2006年2月17日付・夕刊)
唯一の連続性としての天皇制
ムム横浜事件「免訴」判決の意味するもの

「同時代への手紙」第59回(信濃毎日新聞2006年2月3日付・夕刊)
「権利」と怒り
ムム国民の主権者意識の稀薄さについて

「同時代への手紙」第58回(信濃毎日新聞2006年1月20日付・夕刊)
「ホリスティック」な人間観
ムム生命と健康についての新しい視点

「同時代への手紙」第57回(信濃毎日新聞2006年1月6日付・夕刊)
「食」をめぐる日常からの抵抗
ムム真のマクロビオティック思想の啓発者たち

「同時代への手紙」第56回(信濃毎日新聞2005年12月9日付・夕刊)
日本人への痛切な問い
ムム「光州の記憶から東アジアの平和へ」京都展のこと

「同時代への手紙」第55回(信濃毎日新聞2005年11月25日付・夕刊)
「弱者切り捨て」の政治、庶民大衆自ら加担
ムム「9・11」総選挙から2箇月半

「同時代への手紙」第54回(信濃毎日新聞2005年11月11日付・夕刊)
いま光を浴びる、孤高の営為
ムム長谷川沼田居生誕100年展

信濃毎日新聞「同時代への手紙」これまでの内容


エッセイ
「欧米のメ知の巨人モを担ぎ出す、小インテリの事大主義」
(「日刊ゲンダイ」2004年4月22日号・書評欄「週刊読書日記」)
 * 表題は編集部による。

最 新 刊
『宮澤賢治伝説                 
        
2004年8月23日、発売。定価2520円(税込)本体/2400円

内 容 一 覧


形式上は、私の著書として初めてのメ「日本文学」論モであり、
またメ宮澤賢治論モの「集大成」ということにもなるのですが、
それ以上に、
「現代のローマ帝国」アメリカに支配された、
21世紀劈頭の世界における生と死、
ファシズムに涵されゆく日本と、東アジアとの関係、
歴史的・社会的・政治的存在としての人間、
倫理の衰弱と宗教の欺瞞、科学技術の横暴と農業の危機、
「文学」や「藝術」に残された可能性、
そして、「希望」の根拠の問題を扱ったエッセイ集です。

(狭義のメ宮澤賢治論モとしても、
かつて、このような、代表作に内在しての徹底的な批判は、
まったく書かれたことがなかったと思います)

全500ページ・1200枚の半ば以上が、
書き下ろし作品から成っています。

装幀・間村俊一/写真・山口泉(カバー・表紙・見返し裏)



書き下ろし長篇小説『神聖家族』が、2003年2月28日、
河出書房新社から刊行されました。
四六判・320ページ・上製・カバー装・定価2500円(税別)
装画=長谷川沼田居/装幀=高麗隆彦
現在、全国の書店で御覧いただくことができます。

*
詳しい内容紹介は、こちらにあります。

*
各紙誌での書評は、現在、アップロードの準備中です。

『吹雪の星の子どもたち』
全文朗読リサイタルのお知らせ

朗読リサイタル《声が明日のページをめくってゆく》の
indexページは、 ここ。

『吹雪の星の子どもたち』と山口泉に関する紹介は、
ここにあります。


【日本語版の続き ハMore Informations in Japanese ハVersion】
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